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<span itemprop="headline">映画「スマグラー お前の未来を運べ」(2011)</span>


 
スマグラー お前の未来を運べ」(2011)は、借金返済のために危ない仕事を引き受けてしまった男が巻き込まれる危ない話を通して、中国マフィア、日本のやくざ組織などの裏社会を描いた人間ドラマ。
 
映画のだいご味の一つは、俳優、女優たちの演技合戦などを見るという点からすれば、妻夫木聡、長瀬正敏、高嶋政宏小日向文世松雪泰子、満嶋ひかり大杉漣などそうそうたるキャストが見どころだった。
 
映画の全体の色調がモノクロに近いような薄暗い色で、香港などのアジア映画の雰囲気だった。途中、やや単調で、睡魔に襲われるところもあったが、主演の妻夫木聡は、「悪人」の演技をほうふつとさせるような印象深い演技だった。
 
また、満嶋ひかりは、暴力グループの親玉を演じて、クールだった。最も印象に残ったのは、高嶋政宏で、暴力を振るシーンなど怪優ぶりを見せていた。
 
 
・・・
役者志望のフリーターの砧(きぬた)涼介(妻夫木聡)は、流されるままの自堕落な生活の果てに借金を作らされ、裏社会の非合法な「運び屋」の仕事をせざるを得なくなった。
 
砧(きぬた)は、上司のジョー(長瀬正敏)や同僚にあたるジジイ(我修院達也と共に、中国マフィアが抗争の果てに惨殺した暴力団の組長と護衛の死体を運ぶ仕事になんとか成功する。
 
しかし砧の「運び屋」としての次の仕事は、依頼人が以前の依頼で死体を運んだ組長がかつて率いていた暴力団。仕事の内容は、実行犯である殺し屋「背骨」を彼らの元へ運ぶというものだった・・・。
 

 
・・・
暴力、拷問シーンが強烈で、そういったシーンが苦手な人には勧められない。
映画としては、B級レベルだが、女優陣(満嶋ひかり、松雪泰子)が素晴らしく、その点では見ごたえがある。
 
満嶋ひかりのセリフで、「自分の居場所(の確保)のためなら何でもする」というのが印象的だ。また、フリーターの妻夫木から、「たこ焼き」を勧められて、いったんは受け取るが、気位が高いので「(フリーターからは)施しは受けない」とごみ箱に捨ててしまう。妻夫木が、落ち込んでいなくなった後で、ごみ箱から「たこ焼き」の箱を取り出し、ひと口食べてみると「うまいじゃん」というのがおかしかった。
 
スマグラー”とは、死体など、いわくつきの品物を運送する運送屋のことを言う。
 
★★
 
 
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