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<span itemprop="headline">映画「007/ゴールデンアイ」(1995)シリーズ第17作</span>


「007 ゴールデンアイ」(007 GOLDENEYE)予告編
 

 
007/消されたライセンス」が興行的に失敗して以来、6年ぶりに製作されたのが”新生007”の第1弾といわれる「007/ゴールデンアイ」(1995)だった。シリーズでは第17作目で、ボンド役を含めてほとんどのスタッフ・キャストが一新した。
 
↑上の予告編で、新ボンドとして初登場するピアース・ブロスナンが「誰かほかの人を期待していましたか?」とさりげなく語るのが面白い。
 
007シリーズも、そろそろマンネリ化していて、”刷新”する必要があったのだろう。
そういえば、ロジャー・ムーア・ボンドが終了してからは、劇場で007映画を見るのは、ダニエル・クレイグになってからだったか。
 
5代目のジェームズ・ボンドには、かねてから噂のあったピアース・ブロスナン
(当時42歳)(TV「レミントン・スティール」)が選ばれた。監督にはTV「刑事ロニー・クレイブン」で注目を集めアクション大作「ノー・エスケイプ」で全米ヒットを飛ばしたマーティン・キャンベルがあたった。
 
ピアース・ブロスナンになってからの007は、TV放送で見ただけだったが、違和感なく、ボンド役になじんでいたように思う。紳士的な面とシャープな動き、ユーモアを備えたキャラクターでルックスもいい。
 
ゴールデンアイ”と呼ばれる電磁波攻撃用の衛星システムをめぐって、ヨーロッパから南米へと飛び交うボンドの活躍を描く。
 
旧ソ連で展開されるオープニング、ペテルブルグの戦車チェイス、クライマックスのスペクタクルとアクション・シーンも好調で、これまでの007シリーズの中でも、もっともスリリングで迫力があったのでは。
 

 

女優陣では、ボンドに協力するロシアのコンピューター技師に扮し最初から最後まで爆破ぜめにあうナターシャ役のイザべラ・スコルプコ(スエーデンの人気シンガー)は、これまでの添え物的なボンド・ガールと一線を画し、ほとんど主役級で、好印象。
 

もう一人、ボンド・ガールとして登場するのが、肉食系で色情狂めいた?野性味あるゼニア・オナトップ役のファムケ・ヤンセン悪女で、並みの男以上にタフ。個人的には、石田ゆり子風清楚な雰囲気のイザベラ・スコルプコのほうがいいな(笑)。ヤンセンは、オランダ出身のモデル兼女優だそうで、登場シーンから、車を猛スピードで走らせてボンドの車を挑発して、登場するが、存在感がある。
 
上司Mも女性に代わった。ジュディ・デンチの登場。デンチは、この映画以降、Mをずっと演じている。「恋におちたシェイクスピア」(1998)でアカデミー賞助演女優賞を獲得するなど、いまや国際的な大女優の一人といえるだろう。今年77歳。
 
主題歌は、ティナ・ターナー
 
007シリーズの中では、カーアクションや、戦車による追っかけなど迫力満点で、高得点の映画だ。会話もユーモアが適度に混じっていて、いい。
 
「使命を果たすか(女を見殺しにする)か、女を助けるか?」と問われて、「女(ナターシャ)は”赤の他人だ”」と応えるボンドだが、のちに、ナターシャから「赤の他人というのは真意か」と問われ、「スパイの基本だ」とかわす(スパイの基本を教えてね、と言われていた)。後にボンドが窮地に立たされ、ナターシャが、2者択一をせまられ、「(ボンドは)赤の他人だわ」と応えている。
 
この映画は、はじめから最後まで”危機一発”の連続で、007が息を吹き返し、持ち直すきっかけとなった映画だったろう。
 
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