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<span itemprop="headline">映画「ニッポン無責任野郎」(1962)</span>


映画「ニッポン無責任野郎」(予告編)(クレージーキャッツ
 

 
「ニッポン無責任野郎」(1962)は、前作ニッポン無責任時代」のヒットをうけて作られた姉妹篇。東宝クレージー映画第2作。植木等が、絶好調。 
 
BS-TBSで放送されていたので、見た。50年前の映画だが、古さを感じさせない。
 
テレビのクレージー・キャッツ全盛のころの番組は見ていたが、それ以前の「クレージーキャッツ」の映画は、ほとんど見ていなかった。もっとも小学生の頃は、映画館に入ることはなかったが・・・。
 
東京オリンピック開催の二年前の映画で、まさに日本が高度成長に向かって、一生懸命働こうという時代。そんな時代に逆らうように、お調子者で、楽天的かつ能天気な男の型破りなサラリーマンを描いている。植木等の陽気なキャラクターが、憎めない。
 
主人公は、得体の知れない人物・源均(植木等)。
自身のお金は一円も使わずに、図々しく、飲み食いし、会社のつけにしてしまう。
ドケチ人間だが、物事にくよくよしない性格で、最後には、社長(植木等の2役)の秘書に収まってしまうという、要領の良さも備えている。
 
源等は、学歴不明、住居無しで、その過去はまったく謎につつまれている。しかもその行動は完全に犯罪者。それでも、その男が、集金したお金100万円を、自分のモノのようにいうので、その男と結婚してしまう丸山英子(団令子)。
 


型破りなキャラクターを主人公にしており、その主人公の行動のデタラメさゆえ、まったく先の読めない物語を最後まで強引に引っ張っていく古沢憲吾監督も見事。
 
キャスティング的には普段は、係長かせいぜい課長どまりの準レギュラーの
人見明が重役を演じている。
 
次期社長を巡って「専務派」と「常務派」の駆け引きなど、社内の派閥抗争も、日本の会社の裏面史のようで面白い。
 
日本のサラリーマン社会を風刺と笑いで吹き飛ばす痛快コメディ映画だ。
 
 
スタッフ
製作    安達英三朗 森田信
監督    古沢憲吾
監督助手 松森健 坂野義光 和田嘉訓
脚本    田波靖男 松木ひろし
撮影    飯村正
音楽    宮川泰
挿入歌作詞 青島幸男
挿入歌作曲 萩原哲昌
 
キャスト    
源均    植木等
丸山英子 団令子
長谷川武 ハナ肇
静子    草笛光子
中込晴夫  谷啓
中込うめ  浦辺粂子
石沢厚子  藤山陽子
宮前社長  由利徹
王仁専務  犬塚弘
幕田常務  人見明
幕田由紀子 中北千枝子
マダム満江 中島そのみ
平均     植木等
 
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