fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「ファミリー・ツリー」(2011、公開2012)</span>


映画「ファミリー・ツリー」予告編
 

 
ファミリー・ツリー」(2012)を見てきた。
guchさん、なかなか見ごたえがありました。

今年のアカデミー賞では、主要5部門(作品・監督・主演男優・編集・脚色)でノミネートされ、脚色賞を獲得し、話題となっていた1本で、ハワイに暮らす一家がバラバラだったが、一つのきっかけで、家族らしさを取り戻していく絆の物語だ。
 
祖先の土地を受け継ぎ、ハワイで妻と2人の娘とともに暮らすマット・キングジョージ・クルーニー)だが、ある日、妻のエリザベスがボートの事故でこん睡状態に陥ってしまう。
 
さらに、エリザベスには不倫の相手がおり、離婚まで考えていたことが発覚。
友人や長女もその事実を知っていたことにがく然としたマットは、自らの人生を見つめ直すことになる。

原題の「The Descendants」とは子孫のこと。
映画の邦題が「子孫」ではヒットしないだろうから、先祖から自分たち、またその子供たちのつながりを描いているところから「ファミリー・ツリー」となっている。
 
映画は、冒頭、一人の女性が笑顔で水上スキーを楽しんでいるシーンが数秒間映る。この女性は、このシーンの後、一切話すこともなく、昏睡状態のまま死を迎えることになる。これが、マット・キング(G.クルーニー)の妻であることが分かる。
 
ラストでは、ボートから、マットと二人の娘が遺灰を、海にふりまく。
そして、ソファーに3人で座り、何事もなかったかのように、テレビの画面を眺めている。画面は、ナレーションなどから「皇帝ペンギン」だろう。会話こそないが、親子の絆は深まったようだ。それまでは、娘たちは、父親のことを汚い下品な言葉などで、反抗していたのだから。
 
マイレージ、マイライフ」のジョージ・クルーニーもよかったが、この「ファミリー・ツリー」は、さらにいい。クルーニー自身が役柄を気に入っていたようで、仕事一筋で、家族、家庭を顧みなかったつけが、ぽろぽろと出てくるところは、ややコメディ風。
 
娘二人が反抗的だったりするのも、それなりの理由があった。
長女(17歳)の男友達のアホ・バカの塩谷某のようなキャらも出てきたり、先祖から受け継いだ広大な土地の売却を巡って、親戚縁者が、それぞれの打算・思惑で集まってくる。親族会議で売却先の候補などを多数決で決めるのだが、最終的にマットがとった行動は・・・。
 

 
17歳の長女から、妻が浮気をしていたことを知り、相手の男を突き止め、自宅まで押し掛けるところは、かなりすごい。相手の男も、ビビるわけで・・・。

妻に知られまいと取り繕うが、それは直感で相手の妻にもわかる。
ここで、不倫相手の男の妻は、少し前に海辺で会って会話を交わしていたのだが、自宅まで訪問して、別れ際にとった行動は、「あっ」と言わせる。仕返しの意味なのか。
 
ボートの事故で病院で死んだように眠って息を取り戻せないでいるマットの妻の最後を看取るために不倫相手ははたして現れるのか・・・。そこに現れたのは・・・。
 
脚色賞に輝いただけあって、ドラマとしては見ごたえがあった。
 
ジョージ・クルーニー(今月で51歳)がよく走る。
走る姿が、どうも滑稽。トム・クルーズも「ミッション・インポッシブル」でよく走っていたが、カメラのアングルもあるが、日本人と違った変な?走り方をするのが気になった(笑)。
 

 

長女を演じたシェイリーン・ウッドリー(20歳)は、堂々としっかりした娘の役どころ。水着のスタイルも抜群で、大物女優になりそう(笑)。
 
                                 シェイリーン・
                                  ウッドリー→
 
今年の洋画の上位のほうにランクインしそうだ。
どちらかと言えば地味な映画だが、こういうドラマで、深みのある作品は、あとまで残る。アクション映画?それはそれで、気分転換になるが、その場限り?だ(笑)。
 
主な出演:                          
マット・キング - ジョージ・クルーニー弁護士。
 オアフ島在住。
アレクサンドラ・キング - シェイリーン・ウッドリー
 マットの長女。17歳。       
ヒュー・キング - ボー・ブリッジス: マットの従兄。カウアイ島在住。      
スコット・ソーソン - ロバート・フォスター: マットの義父(妻の父)。
ジュリー・スピア - ジュディ・グリア: マットの妻の不倫相手の妻。
ブライアン・スピア - マシュー・リラード: マットの妻の不倫相手。不動産屋。
シド - ニック・クロース: アレクサンドラのボーイフレンド。
スコッティ・キング - アマラ・ミラー: マットの次女。10歳。
カイ・ミッチェル - メアリー・バードソング: マット夫婦の友人。
マーク・ミッチェル - ロブ・ヒューベル: マット夫婦の友人。カイの夫。
エリザベス・キング - パトリシア・ヘイスティ: マットの妻。事故で昏睡状態。
 
☆☆☆
 
 
「にほん映画村」に参加してます:クリック↓ポン!♪。