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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「インフォーマント!」(2009、原題:The Informant!)</span>

 

 
マット・デイモン主演の「インフォーマント2009)は、自社内の不正を内部告発した男の運命と、彼の供述に基づいて捜査するFBIの奔走を描くダーク・コメディー
 
一言でいえば「騙しあい映画」。
 
オーシャンズ」シリーズのスティーヴン・ソダーバーグ監督が、アメリカ経済史上最も地位が高い内部告発(=インフォーマントの実話を映像化した。
 
 
告発することで自己を英雄視し、スパイ気取りで証拠を探す主人公を、マット・デイモンが熱演。見切り発車で捜査を始めた当局の混乱と、事実と空想が混在した証言を繰り返す男の深層心理を描き出している。
 
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あらすじ: アメリカの大手穀物商社に勤めるマーク・ウィテカー(マット・デイモン)は将来を嘱望された優秀な社員だったが、会社が国際価格カルテルを結んでいると内部告発する。
 
告発を受けたFBIは捜査を開始してマーク・ウィテカーに物証を迫るものの、重要証人である彼は供述を二転三転させ、立件自体が困難になっていく・・・(シネマ・トゥデイより)。
 

 
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アメリカのフォーチュン500社(大企業トップ500社)の44位にランクインしている会社で働くマークは、上司から「絶対に45位にはなりたくない。何とかしろ(Fix it!)」とプレッシャーをかけられる。
 
日本のライバルである味の素(実名で登場)との価格カルテルの交渉を秘密裏に行う任務を任される。「日本では、銀座で、いい歳をした男が、若い女性の使用済みの下着を買っている。なんかおかしい」とブツブツ言いながらも、会社に内緒で、価格協定を察知したFBIに情報を漏らしてしまう。
 
FBIに操られるように盗聴器を会社と自宅に設置するのだが、マークは、FBIをも騙すさらに上手を行くのだった。
 
実話がベースで、最後に、これまたどんでん返しがあった。
マークは6歳で両親を失い、大富豪の家に養子として迎えられたと語ってきたのだが、それは真っ赤な嘘で、両親は健在。しかも父親がマークにそっくりの口ひげをはやしているところがおかしい。
 
バックに「トラスト・ミー」(俺を信じろ!)という歌が流れる。
その歌詞には、「ひとのカネを使えばいい♪ オ・レ・ヲ・シ・ン・ジ・ロ♪」(今はやりの、お・も・て・な・し、のような字幕が笑わせる。
 
私利私欲に走ったとみられたマークは、恩赦こそなかったが、FBIに協力したということで、無罪放免。 現在では有名企業「サイプレス」のCEO(最高経営責任者)に収まっているというオチもあった。 しかも、若々しいやり手のマークかと思ったが、実は、かつらだった!(マット・デイモンも役作りのために、アタマを禿げに見せるように剃ったようだ)。
 
アメリカのFBIものなどは、なかなか分かりにくい題材であり、マット・デイモンの作品と言っても、あまり知名度はなかった映画のような気がする。「オーシャンズ11」シリーズでは、ジョージ・クルーニー・ファミリーの一員といった程度の存在だったが、この「インフォーマント!」では、マット・デイモンがシリアスながら、人を食った演技を見せている。また役作りのために、相当太ったような体形だった。
 
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