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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

ドラマ「ハゲタカ」(NHKドラマ:1-6話完結)を一気に見る。

今年の邦画では、「沈まぬ太陽」「ゼロの焦点」などと並んでわくわくする映画の1本だった「ハゲタカ」(6月公開)のTVシリーズNHKで2008年放映)を今日、一気に見ることができました。

 

インターネットで無料で見られます。
こちら:http://youtubedoramadouga.blog101.fc2.com/blog-entry-796.html
「ハゲタカ」のTV放映(NHKの連続ドラマ:土曜日放送)でしたが、最初に必ず前回のおさらいのようなシーンが出てきて、まとめてみると「あれ?」と思いますが週1だと、確認できていいかもしれません。
ハゲタカファンドがドラマの中心となっている。ハゲタカファンドとは、投資家から集めた資金で、不良債権(破綻した会社や業績の悪い会社)を安く買い、再建して価値を高めた後、比較的短期間で売却して利益を得るというもの。企業再生ファンドあるいは企業買収ファンドともいう。
”死にかけた獲物“に群がり、食い尽くすことから「ハゲタカ」とよばれる。アートネイチ○ーとは関係がない(笑)。
普通のサラリーマンには無縁の存在のファンド・ビジネスですが、ドラマでは、いろいろな専門用語がふんだんに出てきて、面白い。
たとえば、「バルク・セール」。
これは、企業が抱えている不良債権をまとめて安く買い取って、企業再生を図り、高く売りつけること。

 

債権の時価総額1,000億円だったら、入札により交互に価格を提示して、サドンデス(提示できない段階で終了)で決める。最低ラインを入札側は設定しているが、それ以上になると、利益が見込めなくなることから手を引くことになる。

 

ドラマを見る限り、通常設定は3分の1程度までのようだ。実際にドラマでは、額面の9%で買い取るディール(商談)が成立していた。

 

アメリカのファンド会社の日本法人トップの鷲津(大森南朋)と、銀行マン出身の企業再生のプロ、芝野との因縁、対立、出し抜きなどが、あるときは老舗旅館、玩具メーカー、大手総合電機メーカーといった企業を舞台に展開される。
ファンド会社のアメリカ人スタッフは「タイム・イズ・マネー」で、合理性を追求する。日本的な情は排除。それはすさまじい。

 

「カネを持っているものだけが正義」という鷲津だが、企業買収で、真に再生を図りたいという因縁浅からぬ会社もあり、一概に「ハゲタカ=悪」と片付けられないところもある。

 

「晴れた日に傘を貸して、雨の日に傘を取り上げるのが銀行だ」といって、銀行の貸し渋りによって、自殺に追い込まれた企業の社長がいた。その娘がいまは、テレビ局の記者、三島由香(栗山千明)。由香は、ハゲタカファンドの動向を取材していくが、父を殺したのは鷲津であると宿敵と思っていたが、取材を重ねる中で、徐々に鷲津にも理解を示していく・・・。

 

経済ドラマ、企業ドラマというジャンルか、日本でも現実に数年前には、ライブド○といったIT企業がM&A(企業買収)に乗り込んだり、村○ファンドなるファンドが日本列島をにぎわせたりした。

 

いろいろな意味で、おもしろいエキサイティングなドラマでした(笑)。

 

 

映画版「ハゲタカ」は、このテレビ・シリーズの続編として位置づけられ、今年の邦画にあっては、面白さ抜群の映画でした。記事はこちら:http://blogs.yahoo.co.jp/fpdxw092/58093608.html

 

☆☆☆☆
テレビも映画もお勧め!
2009年邦画ランキング・Best 5:
①「沈まぬ太陽
②「ハゲタカ」
③「ゼロの焦点
④「なくもんか」
⑤「ヴィヨンの妻

 

以下、
⑥「ジェネラル・ルージュの凱旋
⑦「アマルフィ 女神の報酬」
⑧「ディア・ドクター」
⑨「剣岳 点の記」