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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「集団左遷」(1994)</span>

 
 江波戸俊夫の同名小説「集団左遷」の映画化。
 明日なき、リストラ社員50人の、”敗者復活”の戦いを描いた。
 13年前の映画。ずいぶん前のような気がするが・・・。
 
 

 リストラによって会社に見限られた
 サラリーマンたちが、意地とプライドを
 賭けて危機に立ち向かっていく姿を描いた
 人間ドラマ。監督は、「修羅場の人間学
 の梶間俊一
 
 バブル絶頂期に抱えた大量の不動産物件
 並びに余剰人員により企業経営の危機に
 瀕していた太陽不動産。

 副社長の横山の提案により、大胆なリス
 トラ計画が実行された。「首都圏特販部」
 という新規事業部を創設、そこに50人の
 余剰人員を送り込み、達成不可能な販売
 目標を課して人員削減を図ろうという
 ものだった。

 


 
 本部長にと横山(津川雅彦)から名指しされたのは、かつて横山の目にあまる不正を直訴
 しようとしたが揉み消された経歴を持つ篠田洋(中村敦夫)。その他、バブル期には活躍したが
 トラブルを抱え、総務部へ左遷されていた滝川(柴田恭兵)、娘の結婚を控え退職間近の
 花沢(小坂一也)、妻の癌を機に家庭人間となった柳町など送り込まれた。

 言ってみれば、会社にとっては、疎ましい存在のものばかりだった。

 その中で、かつて横山の愛人だったという今村春子(高島礼子)だけが唯一、自ら進んでやって
 来ていた。いったんは退職を考えた篠田は、本来の仕事に目覚め滝川らと共に攻勢に転じるが、
 営業予算も宣伝費もゼロ。

 おまけに横山とその一派の執拗な嫌がらせに合い、秘かに情報も漏れて契約寸前の
 仕事を横取りされたりと、業績は一向に上がらない。だが、滝川が元恋人だった
 住宅情報誌の編集長・原俊子に頼んで書いてもらった記事により、特販部が ″左遷集団″
 としてセンセーショナルに扱われたことで逆に世間の注目を浴び、特販部内は活気づいていく・・・。

 企業の売上げ至上主義、目標達成のノルマの厳しさ、企業内の嫌がらせ、脚の引っ張り合い
 などさまざまな問題が浮き彫りにされ、他人事とは思えない企業戦士の戦いがあった。

 名誉を賭けた男たちの戦いのドラマの結末は・・・?

 柴田恭平が、かっこよかった。”木枯らし紋次郎”の中村敦夫が現代劇に出て、珍しいと思った。
 高島礼子は、さすが凛とした色っぽさだった(笑)。脇役陣も、伊藤四朗神山繁など充実していた。

出演:
キャスト(役名)
柴田恭兵(滝川晃司)
中村敦夫 (篠田洋)
津川雅彦 (横山輝生)
高島礼子 (今村春子)
小坂一也 (花沢浩平)
河原崎建三柳町敏夫)
湯江健幸 (南野晴彦)
河原さぶ (赤倉志郎)
丹波義隆 (久保昭彦)
神山繁 (菊川伊佐美
亀石征一郎 (上岡研一)
浜田滉一(織田雅之)
北村総一朗(若松一博)
江波杏子(高杉文世)
萬田久子(原俊子)
伊東四朗 (藤尾三郎)
佳那晃子(柳町良子)
下絛アトム (岡部栄一)