南弓子(吉永小百合)は、新聞社「新日報」に勤める記者。
離婚歴のある弓子は、娘の千枝(藤谷美紀)とふたり暮らし。
ある日、千枝が弓子に言う。「頑張ってね」と。
その日は、新聞の家庭部デスクとしてこれまで仕事をしてきた弓子が、念願の論説委員となった
初日だったのである。
ところが、着任早々に書いた社説が思わぬ波紋を広げて行き・・・。
初めて書いた社説がもとで忍び寄る権力。
これに対抗する女性論説委員の抗戦。
弓子を巡る人間模様を描くドラマで、この映画の出演時の吉永小百合は49歳。
まさに女ざかり。これまでの吉永のイメージとは少し異なり、愛人もいて、女の
ずるさも持ち合わせているところが、人間くさいといえば人間くさい。
監督は、大林宣彦。原作は、丸谷才一の同名ベストセラー小説。
念願の論説委員になった南弓子は、社会部出身の同僚・浦野(三國連太郎)を手助けする一方で、
初めての社説を書いたのだが・・・。
波紋は政界にも及んで、弓子を左遷させようと新聞社に圧力がかかってくるが・・・。
最終的に、弓子は勝ち残り、仕事にいったん終止符を打ち、次なる「女ざかり」の道を
目指してまた一歩を踏み出す・・・。
共演俳優がすごい。
弓子の愛人の大学教授に津川雅彦。
政府与党の幹事長に岸辺一徳。
娘の恋人に風間杜夫。
新聞社の先輩に三国連太郎。
映画女優に月丘夢路。
首相に山崎努。
そのほか・・・
前田武彦
高島忠夫
片岡鶴太郎
尾美としのり
中村玉緒
水の江滝子
宍戸錠
松坂慶子
豪華俳優総出演!
吉永小百合は、現在63歳!
水泳やジムを欠かさず、体を鍛え、健康管理を徹底。
CMも、シャープの液晶テレビをはじめ、JRの旅行PRなどで、存在感を示す。
新聞紙面などで、XXXX(人名(60=年齢))など人名の後に年齢を( )内に
記すのは反対、という意見を聞いたことがある。
年齢を感じさせない、日本のトップスター女優であることは間違いない。