↑独り身ゆえ、料理は得意!
原題は、The Apartment。
邦題を「アパートの鍵貨します」としたのは、センスがよかったかもしれません。
ただの「アパートメント」では、そっけないです。
アメリカの喜劇映画の中では、一番好きな映画の1本です。
コメディーでペーソス(哀感)漂う映画です。
主演のジャック・レモンとシャーリー・マクレーンの息のあったコンビぶりが
最高です。ハート・ウオーミング映画の傑作といえましょう。
保険会社に勤める独身のパド(ジャック・レモン)は会社のエレベーター嬢の
クーべりック(シャーリー・マクレーン)に密かに恋心を抱いていた。
パドは、会社の中では、お調子ものの社員でもあった。上役の歓心を買うため、
自分のアパートの部屋を、上司の逢引の場所に提供しようと言うとんでもないことを思いつく。
上司にそれが気に入られれば、出世の糸口がと考えたのである。
彼の計画はうまくいき、課長連中からの評判は上々だった。しかし、あるとき上司
(フレッドマクマレイ)がアパートに連れ込んだのが、パドの意中の人、エレベーター嬢の
クーべりックだったから、たまらない。
パドは悩む。もともとパドの持ちかけた計画だ。辞めてもらうわけにもいかない。
そうこうするうちに、浮気者の課長は、クーべりックから離れていく。
パドは、安心するが、クーべりックは、課長に捨てられて沈んでいた。
失恋したクーべりックを何とか慰めようと苦心するパドだが、自分の思いは
伝えることが出来ない。しかし、ある時、クーべりックは気がついた。
自分が本当に愛しているのはパドだったと。
自分に対して、色々気遣ってくれたパド・・・。
クーべりックが、パドのアパートの前に駆けつけた時、部屋の中から
「バーン」とけたたましい音がした。不吉な予感に動転したクーべりックの前に、
溢れるシャンパンのボトルを手にパドがドアを開けて出てきた・・・。
この映画の一番は、シャーリー・マクレーンのコケティッシュなかわいさ。
ジャック・レモンのサラリーマンの独り身のわびしさ。
ラケットを使って、スパゲッティ料理をつくる"慣れた”手つきには、年季が入っている!(笑)。
ジャック・レモンのとぼけたおかしさと、可憐なマクレーンの
ほのかなラブ・ストーリーが、印象に残る。
予告編はこちら:
http://www.youtube.com/watch?v=cRta_ko0X
ビリー・ワイルダーのコメディでは、「お熱いのがお好き」
「七年目の浮気」などと並んで代表作の1本。
ビリー・ワイルダー監督の主な作品:
1938年「青髭八人目の妻」-Bluebeard's Eighth Wife(脚本)
1939年「ニノチカ」-Ninotchka(脚本)
1943年 「熱砂の秘密」-Five Graves to Cairo(脚本・監督)
1944年 「深夜の告白」-Double Indemnity (脚本・監督)
1945年「失われた週末」 -The Lost Weekend (脚本・監督)
1950年 「サンセット大通り」-Sunset Blvd. (脚本・監督)
1953年 「第十七捕虜収容所」 -Stalag 17(脚本・監督・製作)
1954年「麗しのサブリナ」-Sabrina(脚本・監督・製作)
1955年「七年目の浮気」-The Seven Year Itch(脚本・監督・製作)
1957年「情婦」-Witness for the Prosecution(脚本・監督・製作)
1957年 「昼下りの情事」 -Love in the Afternoon (脚本・監督・製作)
1957年 「翼よ! あれが巴里の灯だ」-The Spirit of St. Louis (脚本・監督)
1959年「お熱いのがお好き」-Some Like It Hot (脚本・監督・製作)
1960年「アパートの鍵貸します」-The Apartment(脚本・監督・製作)
1963年「あなただけ今晩は」-Irma la Douce (脚本・監督・製作)
1970年「シャーロック・ホームズの冒険」-The Private Life of Sherlock Holmes
(脚本・監督・製作)
個人的ベスト5:
①「情婦」
②「サンセット大通り」
③「アパートの鍵貨します」
④「昼下りの情事」
⑤「お熱いのがお好き」
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