数年前から、街中のあちこちで見かける「インターネット・カフェ」や「まんが喫茶」。
喫茶店形式で、漫画本がおいてあるのだろうという程度の認識だった。
入り口は派手な看板なので、いい年をした人(私も含む)は、入りにくい気がしたが、別に
どうということはない。どうなっているのかと、試しに、東京・新宿にあるMan Boo!という店に
入ってみた。中には、ホテル・ロビーカウンターのような受付があり、会員カードを渡すか、
新会員カードに名前を書くと、個室の番号札のようなものをくれる。
1時間と申し込んでも、追加料金さえ払えば、いくらでも自由に時間の延長ができる。
飲み物フリー、簡単なスナック程度の食事がつくというので、いくつかの中から選択し、
薄暗く、地下倉庫のような雰囲気だが、小さな仕切りの個室に入れば、
インターネットは使いたい放題。ケーブルテレビ(映画チャンネルもあり)も見放題。
ヘッドホンで、音楽も聴けるとあって、これが、結構落ち着いて楽しめる
のである。椅子は、革製で、重役の椅子のようにゆったりできる。
若い男女カップルの客も結構いるようで、畳のボックスもある。(不適切なことを
する人はいないと思います=笑)。
漫画は読まないが、漫画好きには、それこそ書店のように、所狭しと漫画本が並んでいるので、
図書館代わりとなるのだろうか。DVDの映画ソフトもあり、2時間くらいなら、好きな
映画も見られるので、便利な気がした。通常のテレビ番組も、見られる。ヘッドホンで、
昼間の外の喧騒が嘘のように、自分の世界に浸れるのがよい。時間つぶしに仮眠も
できるだろう。
「Man Boo!」の新宿店では、1時間で300円という。これに、簡単な食事と、飲み物(飲み放題)、
アイスクリームまでつくのである。食事というのはパンとコロッケくらいだが、喫茶店のランチと
思えば、インターネット・カフェは、食べながら、インターネットなり、DVDを見られるので、
ずいぶん安い金額だ。これで儲かるのか、ひとごとながら心配になってきた。
さらに驚いたのは、モーニング・サービスで、朝(おそらく10時まで)だと、女性は
1時間100円(男性は200円:差別?=笑)とタダみたいな料金設定。それだけ、お客を獲得し、
固定客としたいわけか。そういえば、1回だけの客でも、入会カードを書いた。
次回からは、それをみせるだけで、帰るときに精算だけすればよいので便利だ。
インターネット社会が生み出した一つの新しい空間の世界で、都会のオアシスと
感じる人もいるはずだ。なかなか、行けないが、落ち着ける場所のひとつとして
キープしておくのもいいかもしれない。