第76回全米監督組合(DGA)賞で映画「オッペンハイマー」のクリストファー・ノーラン監督が栄冠を手にした。
ノーラン監督は「メメント」「ダークナイト」「インセプション」「ダンケルク」で4回ノミネートされてきたが今回、5度目の正直、初受賞を果たした。
「オッペンハイマー」は、アカデミー賞では超・大本命とみられ、作品賞、監督賞など最多13部門でノミネートされている。“原爆の父”と呼ばれる米物理学者ロバート・オッペンハイマーの姿を描いたドラマ。
ほかにDGA賞で長編映画部門でノミネートされていたのは「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」のマーティン・スコセッシ、「哀れなるものたち」のヨルゴス・ランティモス、「バービー」のグレタ・ガーウィグ、「ホールドオーバーズ」のアレクサンダー・ペインの4人だった。これらの面々は、アカデミー賞とほぼ同じ。
DGA賞はアカデミー賞監督賞の行方を占う上で最も重要な賞で、オスカー戦線でノーラン監督が一歩リードしたといえる。
さらに言えば、DGA賞を受賞して、アカデミー賞を受賞できなかったのは過去22年間で2度だけだということからも「ほぼ決まり」か。
ただ、アカデミー賞監督賞にはアメリカ映画以外の監督もノミネートされており、ノーラン、スコセッシ、ランティモスと並び、フランス映画「落下の解剖学」のジュスティーヌ・トリエ、イギリス映画「関心領域」のジョナサン・グレイザーも候補となっている。
初長編映画部門では「パスト ライブス/再会」のセリーヌ・ソン、ドキュメンタリー映画部門では「実録 マリウポリの20日間」のムスティスラフ・チェルノフが受賞した。
映画は3月29日(金)から全国で公開される。全国のIMAX劇場50館で同時公開されることが13日に発表された。
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