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映画「スティルウォーター」(原題:Stillwater, 2021)を見る。マット・デイモン主演。

スティルウォーター」(原題:Stillwater, 2021)を見る。主演は「オーシャンズ」シリーズや「ジェイソン・ボーン」シリーズでハリウッドで最も活躍する俳優の一人、マット・デイモン


監督は「スポットライト 世紀のスクープ」(2015)でアカデミー作品賞に輝いたトム・マッカーシー。「スティルウォーター」は監督の構想10年に及ぶ作品という。


共演は「リトル・ミス・サンシャイン」のアビゲイル・ブレスリン、「ハウス・オブ・グッチ」のカミーユ・コッタンなど。


タイトルはアメリカの地名。地名の由来はそこに流れがあまりなく水が静止しているように見える川があったというインディアンの話に関係があるといわれる。


典型的なアメリカの保守的な白人男性が、フランス・マルセイユで収監中の娘の面会と無実を晴らすために、言葉も通じない異国の地で真実を突き止めようとする話。


ただ、リーアム・ニーソンが娘を救い出すといった洗練されたかっこよさとは無縁で、言葉の壁だけでなく、考え方の相違など、アメリカ第一主義など全く通用しない世界で悪戦苦闘するドラマが中心となっている。


娘アリソンが殺したとされる女性は、娘の親友でレズビアンの相手だったことがさらりと描かれている。父親が、真犯人と思って突き止めた男の口から出てきた言葉は、娘から頼まれた…だった。果たしてその真相は…。


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アメリカのオクラホマ州スティルウォーターの石油会社に勤めていたビル・ベイカー(マット・デイモン)は、マルセイユに1年間留学しガールフレンドのリナを殺害した容疑で逮捕・起訴されているひとり娘アリソン(アビゲイル・ブリスリン)に面会するためにフランスを訪れた。

法的手段は使い果たし打つ手がない中で、ビルはフランスに移住し、言葉や文化の違いの息苦しさを感じながら、娘の無実を晴らすために奮闘する。

そんな中、ビルはフランス人女性ヴィルジニー(カミーユ・コッタン)と彼女の幼い娘マヤ(リルー・シュヴォー)と出会い助けられる。しかしこの事件を調査するうちにビルは衝撃の事実を突きつけられる。

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(以下ネタバレ)
アリソンは1日だけ仮釈放が許され、ビルは自らの暮らしぶりを見せることで娘からの信頼を取り戻した。ヴィルジニーとマヤともまるで家族のような絆を育み、ビルにとってこれまでとは違う新たな人生がスタートしたかのように見えた。


食事中に、アリソンが唐突にあっけらかんに話す。「ふたりはセックスはしているの?」(笑)。そこはフランスの女性。全く動揺することなく「していないわ」と応える。ビルは無言。しかし、そのあとは、ダンスをしたり、いい雰囲気になって予想通りの展開に…。


再び収監されたアリソンは自らの首を吊り、自殺しようとしたのだ。幸い命に別状はなかったものの、リナを殺害されたことで自分を責め苦しんでいたのだった。


4年間も収監された後、父親の執念の追及により、男の髪の毛のDNAと殺人現場に残されたDNAが一致し、犯人は他にも殺人事件を起こしていることが判明。


やがて、アリソンが釈放され帰国することになると「ビルはアメリカ人で一番好き」と言っていたマヤとの抱擁の涙の別れとなる。


アリソンは晴れて無罪釈放、帰国したアリソンは地元オクラホマで大歓迎を受けることになる。アリソンは、花を買い、亡くなったリナの墓前を訪ねる。


主な登場人物:
■ビル・ベイカー(マット・デイモン
アリソンの父。スティルウォーターで働く作業員。前科があり妻を亡くしている。アメリカのシンボル「鷹」の刺青がある。
■アリソン・ベイカー(アビゲイル・ブリスリン):
ビルの娘。フランスのマルセイユに留学している。レズビアン
■ヴィルジニー(カミーユ・コッタン):
マルセイユに住む舞台女優。マヤの母親。英語が話せる。
■マヤ(リルー・シュヴォー):
ヴィルジニーの娘。ビルにフランス語を教える。
シャロン(ディアナ・ダナガン):
アリソンの祖母。ビルの代わりにアリソンを育てていた。
■ルパルク(アンヌ・ル・ニ):
アリソンの弁護士。
■ディローザ(ムーサ・マースクリ):
元警官の男。DNA鑑定などでビルに協力するが、高値を吹っ掛ける。
■アキム:
アリソンのガールフレンド・リナを殺害。

 

※「Netflix」で鑑賞。

 

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