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映画「はい、泳げません」(2022)を見る。長谷川博己、綾瀬はるか主演。

はい、泳げません」(2022)を見る。監督・脚本は渡辺謙作、主演は長谷川博己綾瀬はるか。息子を水難事故で失った大学教員の男が、水泳コーチの指導により立ち直ってゆくという水泳教室を舞台に、泳げない男と泳ぐことしかできない女の希望と再生の物語。

共演は、おかしな関西弁を話す雄司の元妻・美弥子役に麻生久美子。水泳教室の賑やかな主婦たちに、懐かしの伊佐山ひろ子のほか広岡由里子など個性派俳優たちがコミカルな演技で登場。

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大学で哲学を教えている小鳥遊(たかなし)雄司(長谷川博己)は、泳げないどころか水に顔をつけることも苦手なカナヅチだった。

あれこれ理屈をこねて、水を避けてきた雄司だったが、プールの受付で薄原静香(綾瀬はるか)に強引に入会を勧められ、水泳教室に通い始める。

主婦たちに混ざり、水への恐怖で大騒ぎしながらも水泳を覚えていく雄司。そのなかで彼は、元妻との過去の出来事や、恋人との未来、そして目を背けてきた現実と向き合っていく。

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幼い子供を川でおぼれて亡くしたことなどから、絶対に「泳げません」と意固地になっていた小鳥遊(たかなし)雄司が、水泳コーチの静香から「歴代で一番手のかかる生徒だ」と烙印を押されるが、やがて「50メートル泳ぎましょう」と言われて「はい、泳げます」となるまでの再生を描いている。

綾瀬はるかは、アクションで鍛えているだけあって、水泳も堂に入っている。肩幅も広く水泳体形(笑)。

優柔不断な小鳥遊(たかなし)に対して「逃げるな!逃げるな!逃げるな!」と叫ぶシーンは強烈。「前にも後ろにも行けないなら、上に行くしかないでしょう」とハッパをかける。「水のなかでは、世の中のことは全部忘れていいんです」とも付け加える。

リハビリの語源を知っているかと静香から聞かれた小鳥遊(たかなし)は「ラテン語に由来し”再び適合させる”」と哲学者らしく即答する。

静香は「泳ぐのと生きるのは、似ているが違う。泳ぐのは一人だが、生きるのは…」と語る。

麻生久美子が、関西弁を話している。

ストーリーが単調で、メリハリやパンチに欠けるのが残念。役柄とはいえ、ひ弱な長谷川博己も、物足りなさを感じる。

【登場人物】
■小鳥遊雄司(たかなしゆうじ):長谷川博己
全く泳げないのに、堅苦しい言い訳ばかりする哲学者。
■薄原静香:綾瀬はるか
雄司に水泳を教えるコーチ。
■笹木ひばり:伊佐山ひろ子
水泳教室の生徒。
■葦野敦子:広岡由里子
水泳教室の生徒。
■橘優子:占部房子
水泳教室の生徒。
■英舞:上原奈美
水泳教室の生徒。
■鴨下教授:小林薫
雄司が勤務する大学の心理学教授。
■奈美恵:阿部純子
雄司の恋人。小学生の息子がいるシングルマザー。
■美弥子(みやこ):麻生久美子
雄司の前妻。

【スタッフ】
原作:髙橋秀実「はい、泳げません」(新潮文庫刊)
監督・脚本:渡辺謙作

 

※「U-NEXT」で鑑賞。

 

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