米国アカデミー賞の方向を占う機会ともいわれる英国アカデミー賞で「ノマドランド」が7部門、「Mank/マンク」「ミナリ」「ファーザー」「プロミシング・ヤング・ウーマン」の4作品がそれぞれ6部門にノミネートされた。
英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)の「2021 BAFTA受賞式」は4月11日、ロイヤル・アルバート・ホールで無観客で開催される。
注目は「ミナリ」で、監督賞、外国語映画賞、助演女優賞(ユン・ヨジョン)、男優助演賞(アラン・キム)、オリジナル脚本賞、キャスティング賞にノミネートされた。
すでに世界の主要映画祭で受賞記録を積み上げおり、米国の二大映画賞「ゴールデングローブ賞」で外国語映画賞を受賞したほか、米国批評家が選ぶ「クリティクス・チョイス」でも同じ賞を受賞。
BAFTAでは昨年ポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」が作品賞、監督賞、外国語映画賞、オリジナル脚本賞など4部門にノミネートされ、外国語映画賞とオリジナル脚本賞を受賞。
「ミナリ」は先月24日開幕の英国の代表的な映画祭の一つである第17回グラスゴー映画祭でも開幕作に選ばれ、ネット上で上映された。英国での初公開に大きな関心が集まり、早目にチケットが売り切れとなり追加販売が必要なほどだったという。
BBCは映画レビューで「ミナリ」に満点を与え「映画に温もりと真心がこめられており、どこでも観客の心に届くだろう」と評価した。
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