「人形の家」などで知られる歌手の弘田三枝子が21日、心不全で死去した。73歳だった。所属事務所が27日発表した。
東京都出身。1961年、和製ブレンダ・リー」のキャッチフレーズをうたい「子供ぢゃないの」（ヘレン・シャピロのカバー）でデビュー。「ヴァケーション」などのカバー曲がヒットし、1962年にはNHK紅白歌合戦に初出場。
1969年の「人形の家」も大ヒット。第11回「日本レコード大賞」の歌唱賞を受賞。紅白歌合戦には合わせて8回出場した。
1965年7月には、日本人歌手として初めてアメリカの「ニューポート・ジャズ・フェスティバル」に出演。
所属事務所によると、デビュー60周年を前に曲の制作やコンサートの開催を企画していたが、今月20日、千葉県内の自宅で倒れて病院に搬送され、翌21日の夜、心不全のため亡くなった。
■主なカバー曲：
「すてきな16才」（1962年2月、原曲はニール・セダカ Happy Birthday Sweet Sixteen）。伊東ゆかりとの競作。
「ヴァケーション」（英語版）（1962年10月、原曲はコニー・フランシス）伊東ゆかりなどとの競作。
「渚のデイト」（1963年5月、原曲はコニー・フランシスのFollow The Boys）
「悲しきハート」（1963年7月、原曲はスーザン・シンガーのLock Your Heart Away）
「月影のレナート」（1963年7月、原曲はミーナのRenato）「悲しきハート」B面。
「砂に消えた涙」（1964年12月、原曲はミーナのUn Buco Nella Sabbia）伊東ゆかり、ザ・ピーナッツなど数名の歌手との競作。
「ナポリは恋人」（1965年2月、原曲はジリオラ・チンクェッティのNapoli, Fortuna Mia）伊東ゆかり、ザ・ピーナッツとの競作。
「夕陽のなぎさ」（1965年5月、原曲はブルース・ジョンストンのMaksha At Midnight）
「夢みるシャンソン人形」（1965年8月、原曲はフランス・ギャルのPoupée de Cire, Poupée de Son）
ご冥福をお祈りいたします。
