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映画「小さなスナック」(1968)を見た。斎藤耕一監督のデビュー2作目。

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小さなスナック」(1968)を見た。斎藤耕一監督が松竹専属となって撮った青春歌謡映画。前年の1967年に「囁きのジョー」で監督デビューして2作目。グループサウンズ(GS)全盛の頃の大ヒット曲の一つ「小さなスナック」の曲に合わせて物語を作った。

主演は青春アイドル尾崎奈々と「仮面ライダー」に変身する以前の藤岡弘である。ジュディ・オングヴィレッジ・シンガーズが友情出演で一曲ずつ歌っていた。スナック・マスター役で毒蝮三太夫が出演。

低予算で作った作品で、評価は低いが、その後は「約束」「旅の重さ」「津軽じょんがら節」などの名作を残している。

「小さなスナック」は当時ヒットしたが、映画では主人公の2人が出会ったきっかけを2人のために作ったとしてパープル・シャドウズが劇中で、2度歌っている。懐かしさが蘇る曲だ。

 

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夏が終って、初秋の小雨降るある夜、青山の小さなスナックに三橋昭(藤岡弘)と彼の仲間たちがたむろしていた。ここは、学生やグループ・サウンズや、カバーガール、レーサー、踊り子たちのたまり場だった。昭はスナックの片隅にレインコート姿の、可憐な美樹(尾崎奈々)を目にとめた。

彼女は何か人待ち顔だった。その夜は夏へのお別れパーティを開くことになっていたのだが、それに美樹も加った。彼女に関心を持った昭は、パーティの後、美樹を家に送っていこうとしたが、何故か彼女は、名前以外は何一つ教えようとしなかった。

そんな美樹に、昭は次第に恋心を抱くようになっていった。二人は何度かデートするようになった。ある日、昭は不意に駆け去った美樹の後を追って彼女の家をつきとめた。

そこは“ミキ美容院”となっていた。昭は、美樹の年齢で美容院を経営していることに、不審の念を抱いた。その日から、美樹は昭の前に現われなくなった。

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斎藤耕一監督は、日活でスチル等を担当していたが、自身のイメージと合わず、1967年に自身のプロダクションを設立。第1作は、酷評されたが、1970年代に入って、「内海の輪」(1971)「約束」(1972)「旅の重さ」(1972)「津軽じょんがら節」(1973)など矢継ぎ早に傑作を生み出した。

小さなスナック」は、ラストをフランス的なエンディングを目指したというが、「約束」などはフランス映画を見ているような錯覚にとらわれた。

「小さなスナック」では、ジュディ・オングが18歳で出演、スナックのカウンター席で、主人公に対して世相を長いシーンで語るが、すべてアドリブだという。学生運動が盛んな時期で、全学連がどうしたこうしたといった話題も出ていた。1960年代も末の頃は、踊りもゴーゴー・スタイルでダサい(笑)。

タイトルの曲に合わせて急きょ作ったような作品だが、浜辺のラブシーンでは、かの「地上より永遠に」のシーンを激しくしたようなシーンがある。

毒蝮三太夫は別として、役者の演技はイマイチ。

 

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■関連記事:パープル・シャドウズ「小さなスナック」(2010年の記事)

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