fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「旅の重さ」(1972)

2,000人のオーディションから選ばれた新人、高橋洋子のデビュー作品が「旅の重さ」(1972年)。主題曲は、よしだたくろう! 監督は、「約束」の斉藤耕一
高橋洋子のフレッシュさが話題となった。

 

この映画では、端役で売れる前の秋吉久美子も出ていた。
主役のオーディションを受けたが、高橋洋子(当時18歳)が射止めたためだ。
秋吉は、この映画のあと、1974年に本格デビュー(「妹」「バージンブルース」など)した。
「旅の重さ」は、18歳の少女が、貧しい絵かきで男出入りの多い母と女ふたりの家庭や、学校生活が憂うつになり、家を飛び出した。四国遍路の白装束で四国をぐるりと廻って太平洋へ向う。
多感な18歳の少女の家出による様々な人との出会いの旅を通して成長していく姿と旅の「重さ」を描いていた。

 

映画を観た当時はフォークソングが流行っており、この映画も学生時代に観た映画では、青春映画として記憶に残っている。主題曲が、印象に残る。

 

映画では、新人女優をクローズアップしていたが、脇役の演技陣が重厚。
岸田今日子三國連太郎三谷昇など日本を代表する俳優が固めていた。

 

 

斉藤耕一監督の主な作品:
囁きのジョー(1967年)
小さなスナック(1968年) ★★
落葉とくちづけ(1969年)
約束(1972年) ☆☆☆☆(傑作!)
喜劇 ここから始まる物語(1972年)
旅の重さ(1972年) ☆☆☆
津軽じょんがら節(1973年) ☆☆☆☆(日本アカデミー賞の主要部門を独占)
無宿(1974年)
竹久夢二物語 恋する(1975年)
凍河(1976年)
幸福号出帆(1980年)
青い山脈 '88(1988年)
人間の砂漠(1990年)
望郷(1993年)
稚内発 学び座(1999年)
親分はイエス様(2001年)
おにぎり ARCADIA物語(2004年)