「プラウド・メアリー」(原題:Proud Mary, 2018、劇場未公開)を見た。主人公の名前がある組織に属する女殺し屋メアリー。”プラウド・メアリー”といえばティナ・ターナーの名曲の一つ。この映画でも、後半最後の方に登場する。主演は「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたタラジ・P・ヘンソン。
孤児だったメアリーはある組織に拾われて育てられ、腕利きの殺し屋になっていた。今回の任務は、賭博の元締めであるミラーを始末すること。豪華なアパートの自室には、ありとあらゆる銃が隠され揃っている。変装用のウイッグもある。念入りにメイクしていざ出陣・・・。
難なくミラーを始末したメアリー。しかし、ミラーには幼い息子ダニーがいることを知り、動揺する。子供には手をかけないというポリシーを持つメアリーは、ダニーに気づかれないように、部屋を後にした。
それから1年後。 ダニーは、麻薬組織のメンバーであるアンクルのもとでドラッグディラーをしていた。仕事を終えて防波堤で休憩するダニー。そんなダニーの背中を遠くから見つめるメアリー。
アンクルの元に戻ったダニーは、態度に難癖をつけられ殴られる。 ダニーが外のベンチで身体を休めていると、スリにリュックを奪われてしまう。何とかリュックを取り返したダニーだが、路上で気を失ってしまう。
ダニーが目を覚ますと、そこはメアリーの部屋だった。 ダニーを遠くから見ていたメアリーが保護したのだった。 ダニーがアンクルから虐待を受けていることを知り、メアリーはアンクルのもとへ向かう。ダニーを道具としか思っていないアンクルの態度に怒り、アンクルを射殺してしまう。 メアリーは、行き場を失ったダニーをかくまう事にするのだが・・・。
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メアリーを演じるタラジ・P・ヘンソンが、アンジェリーナ・ジョリー並みの不死身のガン・アクションを見せるのが見所。メアリーもダニーと同じようにかつて孤児だったことから、なんとかダニーを闇の世界から救いだし自分も組織から抜け出して次のステップ(まともな世界)に踏み出そうとする姿を描く。育ての親のようなボスやその息子で元彼の引き止め工作、妨害を乗り越えることができるのか・・・。
銃撃戦のクライマックスのアクションシーンは、かの「ジョン・ウィック」を彷彿とさせる。90分という短さがちょうどいい。気楽に見られるB級ガン・アクション映画。ネットフリックスで見た。