感涙で”号泣”させられるシーンもあった!
陸上部の茂木(もぎ)(竹内涼真)が豊橋国際マラソン出場で登場するときに、まさかの展開があり、それを見た「
こはぜ屋」の従業員一同の応援部隊のスローモーションによる驚き、感涙の表情は泣かせた。ここが一番の見せ場か。
こはぜ屋」の従業員一同の応援部隊のスローモーションによる驚き、感涙の表情は泣かせた。ここが一番の見せ場か。
これまでの9回(話)は、こはぜ屋が、常に壁にぶち当たり、野球ゲームで言えばいいところまで行きながら点が入らない状態だった。が、9回の裏に来て、逆転のホームランが飛び出した、といった終わり方だった。
さすがに現代の日本を代表する俳優である”役者”広司だ。
最終回では、こはぜ屋の四代目社長・宮沢紘一(役所広司)が、「陸王」開発顧問の飯山晴之(寺尾聡)が特許を持つソール素材「シルクレイ」目当てに買収をもくろんだ世界的メーカー「フェリックス」の御園(みその)丈治社長(松岡修造)に、逆に業務提携を持ち掛けて、たもとを分かつ。
そんな茂木へ、大地とシューフィッターの村野尊彦(市川右団次)は、最後の一足となった陸王を「ずっと応援している証に…」と茂木に渡したいと、ダイワ食品の城戸明宏監督(音尾琢真)に掛け合うが「悩ませるだけだ」と一蹴される。
陸王の開発再開のメドも立たず、八方ふさがりのこはぜ屋に、御園からある提案が投げかけられる。城戸コーチ役の音尾も、かたくなな嫌な奴に思えたが、最後には・・・。
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こはぜ屋ごとき弱小企業と”銀行風”を吹かしていた銀行の融資課長も徐々にこはぜ屋のしぶとさに共鳴していったし、なんといっても、素材「シルクレイ」の特許を持つ飯山(寺尾聰)が、こはぜ屋社長を相手にしていなかったのが、徐々に協力していき同志のような関係を築いていくところも見所だった。寺尾聰も、いぶし銀のように味わいがありうまい。その奥さん役のキムラ緑子も出番は少ないが名脇役女優の一人とも言える。
まだ「陸王」が放送される前だった。阿川と壇は昔からの親友。
女優としては先輩の壇が阿川に対して「”陸王”に出るようだけど、女優になろうなんて思わないで」と釘を刺していた。「あなたも出ているじゃない」といった会話があった。今回のドラマでは、女優・壇ふみよりも司会者・エッセイストの阿川佐和子の方が目立っていた印象だ。
若手の人気俳優の一人・竹内涼真は185センチという堂々とした体躯で、陸上選手としての走りも素晴らしく、”カッコイイ”とファンがさらに増えそうだ。
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1月からの新クールのドラマの中に、1、2本は継続するドラマがあるかどうかチェックしてみたい。