グロ・バイオレンスを含み「R15+指定」(15歳以上が鑑賞可)。”そう”いう映画だったのか。物語の伏線や、小道具などはおもしろい。
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真っ暗闇の中。古いバスルームで目覚めた2人の男。明かりをつけると眩しい蛍光灯の下に、男の死体があった。死体は銃を持ち、片方の手にはカセットテープを握っていた。2人の男は、それぞれ足首に鎖をはめられている。
アダムが自分のポケットを探ると、「再生せよ」(PLAY ME)と書かれたマイクロカセットテープが入っていた。テープを再生すると、男の声で告げられたのは「6時間以内に相手を殺し逃げるか、死ぬかだ」というものだった。
二人は、「ジグソウ」と呼ばれる者によってこの場所に連れてこられたようだ。
ジグソウはゲームと称し、罪のある者を試し、多くの命を奪っていた人物だった。
そして、二人にもそれぞれジグソウからのメッセージが伝えられる。ゴードンは、目の前にいるアダムの命を奪わないと、ゴードン・アダム、そしてゴードンの妻子の命も無くなると言うのだった。
一方、この事件を追っていた刑事タップは、以前に起きたジグソウの事件の、
現場に残されていたものから、犯人をゴードン医師だと考え、ゴードン医師の自宅を見張っていた。その家の中ではゴードンの妻と子供が、ゴードンが務める病院の雑役係であるゼップに、自宅内で縛り付けられていた。
その頃、バスルームの二人は脚の鎖を外す道具を探していた。そしてノコギリが二つが見つかる。しかし、そのノコギリ程度では脚に繋がれた太い金属製の鎖を切る事は不可能だった。
さらに、着信用の携帯電話とタバコが2つ見つかった。二人はそのタバコを使って毒を盛ったふりを装おうとするが、それもすぐにばれてしまう。その時電話に着信が。電話に出たゴードン。相手は妻だった。そして「アダムを信用するな」と言う。アダムは刑事に雇われてゴードンを尾行・撮影するカメラマンだった。
そして、指定されていた制限時間が過ぎてしまう。ゴードンの妻と娘を縛り付けていたゼップは予定通り、妻子に手をかけようとするが、ゴードン家を見張っていたタップが、家の異常に気付いて踏み込んでくる。そして妻と娘は逃げる事に成功した。
バスルーム内の二人は、時間も過ぎでしまい妻と娘の身の事も分からず、我を失ったゴードンはノコギリを手にし、鎖に繋がれた自分の脚を切断。鎖から自由になったゴードンは、中央の倒れた男の銃を手に取りアダムに向ける。アダムが銃弾を受けた直後、ゼップがそこに入ってくる。
ゼップはタップ刑事に追われて逃げると、バスルームに向かった。が、逆にタップ刑事はザップに撃たれてしまっていた。
そこにゴードンに撃たれていたアダムが起き上がり、ゼップを襲う。
ゴードンは元々命を奪うつもりでアダムを撃ってはいなかったのだ。
ゴードンは脚を失いながら、助けを呼びに体を引きずる。彼を見送ると後、アダムはゼップの身体を探る。と、ポケットの中にテープレコーダーが。ゼップもまた、ゴードンの妻子の命を時間になったら奪うというルールを決められた、ジグソウにゲームをさせられた一人だった。
そして、繋がれたままのアダムを残し地下室の扉は閉められた。
男は「ゲームオーバー」と言葉を残して去って行った。
映画のタイトル「ソウ」には数々の意味が込められている。原題は「SAW」で、「のこぎり」や「see(見る)」の過去形(見た)という意味がある。さらにゲームを仕掛ける主人公の名前「ジグソウ(Jigsaw)」や、主人公の職業である外科医を意味する「sawbones」、一進一退や立場逆転を意味する「seesaw」、ジグソーパズル「Jigsaw Puzzle」など多くの意味が含まれていると言われる。
映画は、連続殺人犯であるジグソウが仕掛けるゲームによって、物語が進行していく。連続殺人鬼サイコ・キラーは姿を見せない。不気味なピエロのような仮面をつけた人形が登場するだけである。グロいシーンもあり、だれかれとおすすめはできない。
■キャスト・スタッフ
製作:2014年、アメリカ、オーストラリア
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