本上映は株式会社キネマ旬報の映像ディストリビューション子会社、キネマ旬報DD社によるもので、映画館のデジタル化により上映機会が減少しつつある昨今、20世紀に活躍した監督、名優たちの名作を上映する「ムービーマスターズ」の第1弾として企画されたもの。
この数年話題になっているかつての名作をスクリーンで見られる「午前十時の映画祭」のような新たな企画として映画ファンにはうれしい企画だ。
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「時計じかけのオレンジ」は、マルコム・マクダウェル主演でアンソニー・バージェスの同名ディストピア小説を映画化。未来の管理社会を舞台に、暴力と欲望におぼれる非行少年の姿を描き、公開当時はショッキングな内容で大きな話題になったキューブリックの代表作のひとつ。

「フルメタル・ジャケット」(1987)は、字幕の一字一句までチェックするキューブリックが、戸田奈津子の鬼軍曹・ハートマン(写真)の超がつくほどのダーティワードの台詞をオブラートに包んだのかどうか知らないが”意訳”したのが気に入らず原田眞人が起用されたが、これがまた原文に忠実に、を要求されたことからヘンテコな日本語で逆に話題になった(例:”まるでそびえたつクソだ!”など)。(このあたりはGH字幕さんが詳しい。)

「バリー・リンドン」(1975)は、18世紀の時代背景を映し出したのが評価され、アカデミー賞の撮影賞、歌曲賞、美術賞、衣裳デザイン賞を受賞した。ただ、興業的には失敗に終わり、続く作品「シャイニング」をヒットさせた。
池袋文芸座:3月7日の先行上映(オールナイトほか)のあと、同劇場にて、
3/29(日)〜31(火)「博士の異常な愛情」「時計じかけのオレンジ」
4/1(水)・2(木)「バリー・リンドン」
4/3(金)・4(土)「アイズ・ワイド・シャット」「フルメタル・ジャケット」
これらは第一弾ということで、第2弾、第3弾が期待される。
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