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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「孤独な嘘」(劇場未公開、2005)DVDのみ。</span>


 
孤独な嘘」(原題:Separate Lies、2005)は、イギリス映画で、日本では劇場未公開。DVDのみ。レンタル店で、タイトルと出演者(エミリー・ワトソン)に惹かれてみた。
 
ひき逃げ事件をきっかけに上流階級の夫婦とある一人の男性との人間関係が浮き彫りになり、それぞれの裏切りや愛憎が絡み合った末に迎えるてん末を描いたラブ・サスペンス・・・というとなにか期待させるが、日本で劇場公開されても話題にはならなかったかもしれない。
 
監督は「ゴスフォード・パーク」でアカデミー賞脚本賞を受賞し、本作で初メガホンを執ったジュリアン・フェロウズ。
 
 


会社役員を務める上流階級のジェームズ(トム・ウィルキンソン)は妻のアン(エミリー・ワトソン)と共にせわしいロンドンを離れ、郊外へ引っ越した。
 
そして閑静に暮らしていたある時、ジェームズ邸に通う家政婦の夫が何者かの車に轢かれ、命を落としてしまう。
 
近隣に住むビルの車に引っかき傷を見つけたことからビルを問いただすジェームズ。しかし、事件当時その車を運転していたのはアンと判明し、同時にビルとアンとの不倫関係も知ってしまう。
 
ビルは、社会的な地位があり、ビル、アン、家政婦までもが口裏を合わせて、警部の追求をかわし、事件は隠蔽され、アンもジェームズのもとに戻り、すべて収束したかにみえた。そんな中、今度はビルが病魔に冒されていることを知るジェームズだが・・・。
 
・・・
トム・ウィルキンソンエミリー・ワトソンの名演技がなければ、平坦なドラマだった。
アンの荒っぽいスピード運転によって、家政婦の夫が死んでしまうのに、良心の呵責に悩まされ続けるにしても、裁きを受けず、逃げおおせてしまうのは理不尽。
 
英国の比較的裕福な社会では、妻の浮気にも寛容という夫は、人が良すぎるくらい。その夫も、秘書と成り行きで、関係を持ってしまうのだが・・・。
 
「孤独な嘘」というタイトルも、的外れのような気がする。
嘘の連鎖で後戻り出来ない状態になりながらも、妻が浮気相手の男が余命いくばくもない病気だからと、夫のもとを去り看病するのだが、しばらくして、また戻って来て、夫婦がまたやり直すというエンディングも、日本人の感覚では理解しがたい。
 
カテゴリーとしては、ミステリーだが、謎を解くというのではなく、どのような展開になるかを引っ張るドラマだ。
 
★★
 
 
 
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