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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">俳優:マーロン・ブランド(「波止場「欲望という名の電車」「ゴッドファーザー」)</span>


「波止場」予告編
 
あるTV番組を見ていたら、映画評論家がエリア・カザン監督の「波止場」を絶賛していた。マーロン・ブランドは、この映画で、アカデミー賞主演男優賞を獲得するなど、その年の賞を総なめにするほどだった。
 
マーロン・ブランドは、「波止場」の撮影当時、母親を亡くして、夕方になると撮影現場から姿を消していたという。後でわかったことは、精神的に不安定な状況で、病院に通っていたのだとか。

 
マーロン・ブランドは、20世紀を代表する俳優の一人と言われているが、浮き沈みも
あったようだ。20代で「欲望という名の電車」に出演し、同じエリア・カザン監督の「波止場」で、地位を不動にした。カザン監督の「エデンの東」は断ったという。当時、赤狩りでカザンの態度に不満だったというのが真相のようだ。
 
「波止場」でのブランドは、反骨精神に満ちて、センセーショナルだっただろう。
 
公開から20年後くらいにこの映画は見たが、モノクロで、脇役を含めた俳優たちの演技が印象に残る。カザンの映画では常連のカール・マルデンのほか、リー・J・コッブ、さらに女優として華々しいデビューとなったエヴァ・マリー・セイント(後の「北北西に進路を取れ」が最高)などが光った。
 
マーロン・ブランドの代表作を3本挙げるとすれば、時代順に、迷わず「欲望という名の電車」「波止場」「ゴッドファーザー」を挙げる。いずれも、唸ってしまう演技だった。
 
欲望という名の電車」は、ヴィヴィアン・リーを精神的に追い詰めてしまうほどの野卑な若者を演じて、凄い。この映画の後は、しばらく低迷した。
 
忘れられかけたころ49歳で、「ゴッドファーザー」の60代のドン・コルレオーネの役柄を得て、老け役で臨んだ。口の中に綿を入れて、声もしゃがれ声にして取り組んだという。この映画で2度目のアカデミー賞主演男優賞を獲得するも、アカデミーの少数民族への偏見に反対して、賞の受け取りを拒否した。
 

 
「波止場」
 

のあとは「ラスト・タンゴ・イン・パリ」でセンセーションを引き起こした。ギャラが高くなり、ハリウッド一の高額俳優と言われた。わずかな出演で高額なギャラを要求した。「地獄の黙示録」「スーパーマン」などは、わずか30分程度の出演ながら、1本1,300万ドルと興行の歩合(11%)などを得たという。
 
マーロン・ブランドのような、反骨精神の俳優は少なくなったような気がする。
 
主な作品
 
 
 
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