「波止場」予告編
マーロン・ブランドは、「波止場」の撮影当時、母親を亡くして、夕方になると撮影現場から姿を消していたという。後でわかったことは、精神的に不安定な状況で、病院に通っていたのだとか。
マーロン・ブランドは、20世紀を代表する俳優の一人と言われているが、浮き沈みも
あったようだ。20代で「欲望という名の電車」に出演し、同じエリア・カザン監督の「波止場」で、地位を不動にした。カザン監督の「エデンの東」は断ったという。当時、赤狩りでカザンの態度に不満だったというのが真相のようだ。
公開から20年後くらいにこの映画は見たが、モノクロで、脇役を含めた俳優たちの演技が印象に残る。カザンの映画では常連のカール・マルデンのほか、リー・J・コッブ、さらに女優として華々しいデビューとなったエヴァ・マリー・セイント(後の「北北西に進路を取れ」が最高)などが光った。
忘れられかけたころ49歳で、「ゴッドファーザー」の60代のドン・コルレオーネの役柄を得て、老け役で臨んだ。口の中に綿を入れて、声もしゃがれ声にして取り組んだという。この映画で2度目のアカデミー賞主演男優賞を獲得するも、アカデミーの少数民族への偏見に反対して、賞の受け取りを拒否した。
「波止場」
「ゴッドファーザー」
「ゴッドファーザー」
のあとは「ラスト・タンゴ・イン・パリ」でセンセーションを引き起こした。ギャラが高くなり、ハリウッド一の高額俳優と言われた。わずかな出演で高額なギャラを要求した。「地獄の黙示録」「スーパーマン」などは、わずか30分程度の出演ながら、1本1,300万ドルと興行の歩合(11%)などを得たという。
マーロン・ブランドのような、反骨精神の俳優は少なくなったような気がする。
主な作品
- 男たち(1950)
- 欲望という名の電車 -A Streetcar Named Desire (1951)☆☆☆☆
- 革命児サパタ Viva Zapata! (1952) ☆☆☆
- ジュリアス・シーザー Julias Caesar (1953)
- 乱暴者 -The Wild One (1954) ☆☆☆
- 波止場 -On the Waterfront (1954) ☆☆☆☆
- 野郎どもと女たち -Guys and Dolls (1955)
- 八月十五夜の茶屋 The Teahouse of the August Moon (1956) ★★
- サヨナラ SAYONARA (1957) ★★
- 蛇皮の服を着た男 The Fugitive Kind (1960)
- 片目のジャック One-Eyed Jacks (1960)★★
- 戦艦バウンティ Munity on the Bounty (1962)
- 逃亡地帯 -The Chase (1966) ☆☆☆
- シエラマドレの決闘 The Appaloosa (1966)
- 伯爵夫人 -A Countess from Hong Kong (1967) ☆☆☆
- 禁じられた情事の森 Reflections in a Golden Eye (1967)
- キャンディ Candy (1968) ★
- ゲマダの戦い Burn! (1970) ☆☆☆
- 妖精たちの森 The Nightcomers (1971)
- ゴッドファーザー -The Godfather(1972) ☆☆☆☆
- ラストタンゴ・イン・パリ -Last Tango in Paris(1972)☆☆☆
- ミズーリ・ブレイク -The Missouri Breaks (1976)
- スーパーマン -Superman (1978) ★★
- 地獄の黙示録 -Apocalypse Now(1979) ☆☆☆
- ジェネシスを追え! The Formula (1984)
- 白く乾いた季節 A Dry White Season (1989)
- ドン・サバティーニ The Freshman (1990)
- コロンブス Christopher Columbus: The Discovery (1992)
- ドンファン -Don Juan DeMarco (1995)
- D.N.A./ドクター・モローの島 The Island of Dr. Moreau (1996)
- ブレイブ -The Brave (1997)
- フリーマネー Free Money (1998)
- ビートニク - The Source (1999)
- スコア -The Score (2001)
- スーパーマン リターンズ Superman Returns (2006年/アーカイブ映像)★
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