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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">1990年代(14)「ピースメーカー」(1997)</span>


「ピースメーカー」(1997)は、劇場公開時には見られなかったが、のちにTV(台湾)で見ることが
できた。劇場で見るべき、迫力あるサスペンスに満ちた映画ではあった。

スティーヴン・スピルバーグが、自身を含む3人で共同で設立したエンタテイメント会社
「ドリームワークスKSG社」の第1回作品でもあった。

監督は、TVドラマ「ER 緊急救命室」の女性監督ミミ・レダーが抜擢され、劇場用長編映画のデビュー
を飾ったのだった。主演は、ERで人気となっていたジョージ・クルーニーのほか、「バットマン・フォーエバー」「ある貴婦人の肖像」のニコール・キッドマンなど。

米国のジャーナリスト、アンドリューとレスリーのコクバーン夫妻の旧ソ連における核燃料物質の
密輸に関する取材に基づいた、消えた核をめぐるハイテク・サスペンス・アクションというべき作品。

こんな話:

ロシアから解体される予定の核弾頭10発が盗み出され、そのうちの1発は爆発した。

核爆発を確認したアメリカは、ケリー博士(ニコール・キッドマン)ら専門家を召集、国際テロ
専門のデヴォー大佐(ジョージ・クルーニー)はウィーンで輸送に使ったトラックの足取りを掴む。

目的地は謎の暗号「44E」。

その頃、ボスニアで外交官のデューサン(マーセル・ユース)が国連に派遣されることが決定した。

一方、監視衛星でトラックを捉えた大佐は核弾頭8発の回収に成功する。

残りの1発はデューサンの手に渡り、外交官の荷物として無診査でニューヨークに持ち込まれた。

博士は暗号「44E」が国連ビルのあるマンハッタン44丁目のことであることを解明する。

放射能探知機を便りにその行方を追う大佐と博士は、ついにデューサンを発見。デューサンは自殺し、
危機は回避された。(HPより)

この映画では、ニコール・キッドマンが専門家に扮して、例によって透き通るようなスキーボイスで
魅力があった。いまや、ハリウッドのギャラの高さではトップクラスにあるが、このところは、
出演料の1ドルに対する売上が低いとして「最も割り損」の俳優として ”不名誉な”No.1にランク
されたようだ。

ジョージ・クルーニーはこの映画は良かった。
頭脳プレイで、チームのリーダー役をやらせると生き生きしている(こんなところから
オーシャンズ11」シリーズなどのリーダー役が合うのか。笑)。

最近は、俳優業のほかに監督(「グッドナイト&グッドラック」など)や製作(「シリアナ
オーシャンズ13」「フィクサー」俳優兼)にも乗り出している。

まだ47歳とこれからだが、昔の古きよき時代の俳優の匂いがする数少ないアクターのような
気がする。有名女優のほとんどと共演している。俳優仲間でも、人望があるということを
聞いたことがある。

主な共演者には、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(「ディボース・ショウ」「オーシャンズ12」)、
ジュリア・ロバーツ(「オーシャンズ11」「コンフェッション」)、ケイト・ブランシェット(「さらば、ベルリン」)など。

ハリウッド映画を支える俳優の一人。