「セッション」「ラ・ラ・ランド」などのデイミアン・チャゼル監督の「BABILON バビロン」(2022)を見た。1920年代のハリウッド黄金時代の喧騒・狂騒と内幕を描いたドラマ。
サイレント映画で一世を風靡した映画俳優、大胆不敵な新人女優、映画製作を夢見る青年が、サイレントからトーキーへと移り変わる激動の時代の波に呑まれ、俳優としての存在意義を失い、映画界から取り残されていく物語。
「(グロリア)スワンソンを安く使えた」といったセリフや、クラーク・ゲーブル、チャップリン、ガルボといった有名俳優の実名がポンポン飛び出すところは面白い。
しかし、見る前から多くのコメントなどで予想していたが、これでもかといった嘔吐や過激なエロ・グロ、下品なシーンが多いので評価が分かれそうだ。
乱痴気パーティ、裸、ゲイ、ドラッグ、排泄物、死人をバンバン映し出す下品で、えげつなさ、悪趣味も度を越えていて、好き嫌いで言えば好きになれない映画だった。これがあのお気に入り映画「ラ・ラ・ランド」と同じ監督かと疑う(笑)。
出演は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」などのブラッド・ピット、「スーサイド・スクワッド」シリーズなどのマーゴット・ロビーのほか、ディエゴ・カルバ、トビー・マグワイア、キャサリン・ウォーターストン、オリヴィア・ワイルドなど。
マーゴット・ロビーが、当時のセレブ気取りのパーティ参加者たちを前に啖呵を切って、”下品な地方出の狼”と揶揄されたのを逆手に取って、参加者の目を白黒させるほど大暴れするシーンは見どころだった。
「スパイダーマン」の主人公の青年だったトビー・マグワイアが、奇人変人めいた顔で登場していたのは驚きだった。
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1920年代のアメリカ・ハリウッド。スターを夢見る新人女優のネリー(マーゴット・ロビー)と映画製作を目指す青年マニー(ディエゴ・カルバ)は、大スターのジャック・コンラッド(ブラッド・ピット)が開いたパーティーの会場で出会い、親しくなる。
恐れを知らないネリーはスターへの階段を駆け上がり、マニーもジャックの助手となる。そのころ、映画業界はサイレント映画からトーキー映画への転換期に差しかかっていた。
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「Netflix」で鑑賞。
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