fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「ワンダーウーマン 1984」(原題:  Wonder Woman 1984、2020)をみた。

f:id:fpd:20210907115747j:plain

ワンダーウーマン1984」(原題: Wonder Woman 1984)をみた。日本での劇場公開は再三延期されて2020年12月18日。DCエクステンデッド・ユニバース(DCAU)の第9作目。

前作で颯爽と登場した”スーパーウーマン”ガル・ガドットの美貌は変わらないが、脚本と中身が今一つで、やたらと同じシーンを引き伸ばしているようで151分は長過ぎる。せめて100分くらいに圧縮して見せ場を多くすればもっと面白くなったはず。

出演はクリス・パインペドロ・パスカル、クリスティン・ウィグ、ロビン・ライトなど。監督は前作に引き続きパティ・ジェンキンス

・・・

f:id:fpd:20210907115944j:plain

時代は前作での戦いから66年後、欲望と世情不安が渦巻く1984年アメリカ。ダイアナ・プリンス(ガル・ガドット)はその知性を活かしてスミソニアン博物館で働きながら、一方でワンダーウーマンとして悪と戦い続ける日々を送っていた。

f:id:fpd:20210907115849j:plain

ある日、FBIに摘発された密輸業者の盗品が博物館へ届けられ、その中に奇妙な「石」があることにダイアナは気づく。ダイアナの同僚である鉱物学者バーバラ・ミネルヴァ(クリスティン・ウィグ)の鑑定ではその石は当初シトリンで出来た胡散臭い紛い物と思われたが、台座にラテン語で「何でも一つだけ願いを叶える」と彫られており、ダイアナとバーバラが願いをかけてみたところ本当にその願いが叶ってしまうのだった。

同じ頃、「ドリーム・ストーン」を密輸しようとしていた実業家マックス・ロード(ペドロ・パスカル)が現れ、出資者としてダイアナたちに接近、隙を突いて「石」を館外へ持ち出してしまう。

石をまんまと手に入れたマックスはその仕組みを逆手にとって願いを叶える力を自らのものとすると、会社の拡大を皮切りにその権勢を際限なく拡大、やがて全世界を巻き込んだ果てしない暴走へと突き進み始めるのだった。

「石」が持ち出され悪用されていることを察知したダイアナは、ダイアナの願いで復活を遂げたスティーブ・トレバー(クリス・パイン)と共にマックスの追跡を開始。願いの代償で弱体化しながらもマックスを追い詰めてゆくダイアナだったが、そこに叶った願いが喪われることを恐れて寝返ったバーバラが怪人チーターとなって立ちはだかるのだった。

f:id:fpd:20210907120308j:plain

・・・

願い事が叶うという「ドリーム・ストーン」だが、願いが叶うと同時に、代償もあるという展開が描かれる。スミソニアン博物館で、誰からも声をかけられないほどの地味な女性バーバラが「ダイアナのようになりたい」と願うと、代償として、本来持っていた優しさがなくなり、ダイアナに敵対する立場となるのだった。

しかもダイアナ/ワンダーウーマンとの壮絶なバトルでは、ダイアナをも上回るパワーを発揮する。逆にワンダーウーマンが最強でなく、パワーが落ちて、放り投げられるシーンが多かった。

ラストのエンドロールでは、謎のパワーを持った女性が登場するが、テレビドラマで初代ワンダーウーマンを演じたリンダ・カーターカメオ出演したものだった。

空中戦や光線の縄のような武器で戦うワンダーウーマンのアクションは、ど派手で、最新技術を駆使した映像は大スペクタクルだが、第1作で成功して100万ドル(約1億円)のギャラだった女性監督パティ・ジェンキンスは、続編では8億円以上のギャラにアップしたというから驚きだ。