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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「スパークル」(原題:Sparkle、2012)を見る(Netflix)。ホイットニー・ヒューストンの遺作。

 

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スパークル」(原題:Sparkle、2012)を見る(Netflix)。歌手で女優のホイットニー・ヒューストンの遺作で、出演はタイトルのスパークルを演じたジョーダン・スパークスほか。監督は「ジャンピング・ザ・ブルーム ~恋と嵐と結婚式~」(2011)のサリム・アキル

1976年の映画スパークル」のリメイクで、1960年代に人気を博した黒人女性ボーカル・グループ「スプリームス」から着想を得たフィクション。日本では劇場公開されず、2013年にDVD(タイトル「ホイットニー・ヒューストン/スパークル」)スルー

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1968年のデトロイト。シングルマザーで厳格な母エマ(ホイットニー・ヒューストン)の目を盗んで歌手活動をしていたシスター(カルメン・イジョゴ)、ドロレス(ティカ・サンプター)、スパークルジョーダン・スパークス)のアンダーソン3姉妹。

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マネージャとなったスティックス(デレク・ルーク)の尽力もあり、やがて3人は実力が認められ、大手レコード会社との契約も目前となるが、長姉でリードヴォーカルのシスターが、恋人リーヴァイ(オマリ・ハードウィック)を捨て、人気コメディアンのサテン(マイク・エップス)と婚約したことで事態は暗転する。

シスターはサテンからのDVと薬物依存で自滅、レコード会社との契約は立ち消えになる。シンガーソングライターとして秀でた才能を持つ三女スパークルの才能を高く評価し、彼女を愛するスティックスはスパークルと結婚して、再起をはかろうと提案するが、スパークルはシスターの面倒を見るためにスティックスと別れるのだった。

ところが、サテンはシスターの治療を許そうとせず、スパークルやドロレスにまで暴力を振るう。そして激しいもみ合いの中、ドロレスはとっさにサテンを殴り殺してしまう。

シスターはドロレスの身代わりとなって逮捕される。ドロレスは医大に合格し、かねてからの希望通りに医師を目指す。

一方、スパークルはソロ歌手として活動することを決意し、かつて契約しかけた大手レコード会社に積極的に売り込み、スティックスをマネージャとして呼び戻す。

スパークルはレコード会社との契約を賭けたショーに母エマを招待する。収監されているシスターに面会したエマはようやくスパークルの夢を認めて応援する。スパークルは愛するスティックスと母が見守る中、ショーを成功させ、レコード会社との契約を勝ち取るのだった。

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映画は「スター誕生」かミュージカル映画ドリームガールズ」(2006)に似た音楽映画。1992年の初主演映画「ボディガー」で主題歌(「オールウェイズ・ラヴ・ユー」)も歌ったホイットニー・ヒューストンは、この映画の完成作品を見ることなく、2012年2月に亡くなった(享年48歳)。

死因は不慮の溺死であり、遺体からコカインが検出されていることから、入浴中にコカインの影響で心臓発作が起こったため、浴槽に沈んだ可能性が高いという検視結果が後に、発表された。

ホイットニーは世界で最も売れている歌手の1人で累計セールスはアルバムが1億4,000万枚以上、シングルは5,000万枚以上。アメリカのRIAAより「アメリカ合衆国で(女性アーティスト史上)4番目に売れている歌手」と評価されている。また音楽雑誌「ローリング・ストーン」によりその声を「強力で鋭いポップ・ゴスペル」といわれ、オール・タイムの素晴らしい歌手100人の内の1人であると評価された。「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」では第34位。

 

主な登場人物:

スパークルジョーダン・スパークス:音楽の才能に恵まれた女性。地味で真面目。

■エマ: ホイットニー・ヒューストン:スパークル、シスター、ドロレスの3姉妹の母。元プロ歌手。洋服店を経営。

■タミー(シスター): カルメン・イジョゴスパークルの長姉。セクシー美女。

■ドロレス(ディー): ティカ・サンプタースパークルの次姉。医師を目指す。

 

■スティックス: デレク・ルーク:スパークルたちのマネージャ。

■サテン: マイク・エップス:人気コメディアン。遊び人。

■リーヴァイ: オマリ・ハードウィック:タミーの恋人。スティックスの従兄弟。

■ブラック: シーロー・グリーン:人気歌手。