見逃していたドラマ「家売るオンナ」(日本テレビ、水夜10:00~)の初回放送分を見た。不動産営業担当のセールスウーマン(北川景子)の強烈な個性と爽快・痛快感は、早くも「家政婦のミタ」か堺雅人の「半沢直樹」クラスといわれている。
主演の北川景子は、6年連続で、ドラマの主演を果たしているというが、今回は、あの三田さん(「家政婦のミタ」)の松嶋菜々子のロボットのような、徹底した仕事ぶりと、人に媚びず、きっぱりとした意見を言う超強気な性格がぴったりという印象。
初回は、大きなビワの木によじ登り、何度も落ちたり、体当たりで大変だ。
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中堅不動産会社・テーコー不動産の新宿営業所に、超美人のスーパー営業ウーマン・三軒家万智(北川景子)が営業チーフとして異動してくるところから物語はスタート。
成績最下位の若手社員・白州美加(イモトアヤコ)には、「しらす・みか」とフルネームで呼び捨てにし、サンドウィッチマン看板になることを強要したり、「客のアポが取れるまで、帰るな」と自宅の鍵を没収したり、ガムテープでイスに縛り付けたりと、パワハラ全開。
庭野は、土方(りょう)に希望条件に近い3LDKの一軒家を紹介するが、何かを察した三軒家は、土方に「この家は、あなたの家族には向かない!」「今のあなたに家は売れない!」と厳しく言い放つのだ。
その後、忙しい土方に代わり、土方の息子の子守を買って出る三軒家。
土方の自宅には祖母の仏壇があるが、祖母に育てられてきた息子は「僕、おばあちゃんとずっとここで暮らす!おばあちゃんは死んでない!」と引越しを拒否。
次の日、土方一家を1LDKのマンションの内見に連れて行く三軒家。3LDKを希望している両親は「部屋が少ない」と訴えるが、三軒家は「子供は小さいので自分の机は必要なく、食卓テーブルで、両親の顔が両方見える席がいい」と勧め、家族は納得。
さらに、ベランダから勤務先の病院が望めることを見せつけ、おばあちゃんの形見である“びわの木”の挿し木を室内に持ち込むことで、息子に「ボク、ここがいい!」と言わせることに成功。
リビングに必ず子供が通る作りである「リビング・イン・階段」にこだわっていた土方に「リビング・イン・全部」ですと、自信を持って進め、契約書にサインさせるのだ。
土方(りょう)は、三軒家から先生と呼ばれることに対して「あなたのほうが、先生ね。(一生暮らす家を売るという)人の人生を背負っているでしょう」というと、「お金のために家を売っているだけです」と答える三軒家。
白州美加が、事務所で、手持無沙汰にしていると、「しらす・みかGO!」とすごい形相で叫ぶ。課長の屋代(仲村トオル)が、事務所に二人だけ残ったので「一杯のみに行こうか」と声をかけると「課長は最低です」というのだ。
「内覧のアポが取れても、売れなければ意味がない」白州が電話口で泣いていると課長が言うと「泣けば、家が売れるんですか」とクール。
土方一家の小さな子供が「おばあちゃんは死んでいない」と言い張るのに対して、病院の新生児を見せて「私もあなたも必ず死ぬのです。死は生きることの続きです。敗北ではないのです。おばあちゃんはあなたに元気に生きるようにと願っているのです」と諭すのだ。
三軒家はどんな家に住んでいるのか。
その素性が気になった庭野は、仕事帰りに尾行。大層な豪邸に入っていった三軒家。その豪邸は見たことがあると思い、ネットで調べると、昔、一家8人が殺された事件現場としてマスコミが報じた家だったことが発覚。事故物件のリストにあった家だった。
脚本は大御所・大石静が手掛けたオリジナル作品で、初回平均視聴率は12.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、今期7月期ドラマとしては、これまで放送されたドラマではトップとなっている。
次回も継続。
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