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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「マネー・ショート 華麗なる大逆転」(2016)

 
今年のアカデミー賞で、作品賞など5部門にノミネートされ「脚色賞」を受賞した「マネー・ショート 華麗なる大逆転」(原題:The Big Short, 2016)をMOVIXさいたまで朝8:45の回に見た。
 
映画は、金融や経済などの専門用語などが多く、説明があるにはあったが、わかりにくかった。同じウォール街のマネー・ゲームを描いた「ウルフ・オブ・ウォールストリート」はお気に入りの映画だったが、「マネー・ショート」は、最後まで睡魔との戦いで、期待していた映画だったので、予想が「外れた」という印象。
 
映画的な面白さ(スリリングさ、驚きなど)に欠け、盛り上がりもなかったのが致命的。俳優をみる映画と割り切れば、それなりの映画かもしれないが・・・。
 
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2008年9月、アメリカの投資銀行リーマン・ブラザーズの破たんによって起きた世界的金融危機リーマン・ショック。それらをいち早く予見し、ウォール街を出し抜いた4人の型破りな金融マンたちを描く、実話をベースにした人間ドラマ。ブラッド・ピットが「マネーボール」に続いてプロデューサーを務め、自らも脇役ながら出演している。
 
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2005年、金融トレーダーのマイケル(クリスチャン・ベール)は、格付の高い不動産抵当証券の事例を何千も調べていくなかで、返済の見込みの少ない住宅ローンを含む金融商品サブプライム・ローン)が数年以内に債務不履行に陥る可能性があることに気付く。
 
しかし、その予測はウォール街の銀行家や政府の金融監督機関からまったく相手にされなかった。
 
そんななか、マイケルは“クレジット・デフォルト・スワップCDS)”という金融取引に目をつけ、ウォール街を出し抜こうと画策する。CDSとは、クレジットデリバティブ(信用リスクの移転を目的とするデリバティブ取引)の一種であり、一定の事由の発生時に生じるべき損失額の補塡を受ける仕組みをとるもの。 
 
 
同じころ、マイケルの戦略を察知したウォール街の銀行家ジャレット(ライアン・ゴズリング)は、信用力の低い低所得者に頭金なしで住宅ローンを組ませている大手銀行に不信感を募らせるヘッジファンド・マネージャーのマーク(ティーブ・カレル)を説得し、“クレジット・デフォルト・スワップ”に大金を投じるよう勧める。
 
また、今は一線を退いた伝説の銀行家であるベン(ブラット・ピット)は、この住宅バブルを好機と捉え、ウォール街で地位を築こうと野心に燃える投資家の二人から相談を持ち掛けられる。
 
 
ベンは自分のコネクションを使って、彼らのウォール街への挑戦を後押しすることを決意する。3年後、住宅ローンの破綻をきっかけに市場崩壊の兆候が表れ、マイケル、マーク、ジャレット、ベンは、ついに大勝負に出る・・・(MovieWalker)。
 
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アメリカのリーマンショックだの、サブプライムローンだのは言葉としては聞いていても、何がどうなって恐慌のような経済危機になったのか、映画のなかで説明もあるがなかなか日本人には理解できない。
 
映画の中の主人公が、突然カメラに向かって語りだし、説明したりするシーンも度々登場する。さらに理解しやすいように、専門用語などがスクリーン上にでて、その説明が簡潔に出る。
 
「私が説明しても面白くないから美女に説明させる」というと、バスタブで石鹸の泡の中で美女がアルコールを飲みながら、説明するのだ。
 
バットマン・ビギンズ」で有名になったクリスチャン・ベールが、ラフな格好で登場し、金融界の大物たちに、このままでは金融が破綻するぞと説いて回るのだが、まったく相手にされないことから、起死回生を狙って、最終的には大金を手にすることになる。
 
多くの投資家が失敗したり、家や財産を失った人がほとんどだったが、そんな中でわずかばかりの人が、「空売り」によって、金融商品の下落が利益を生み出すという手口で儲けたという詐欺まがいの話とも言える。
 
映画は、アカデミー賞で、作品賞、監督賞、脚色賞、助演男優賞クリスチャン・ベイル)、編集賞の5部門にノミネートされ、脚色賞を受賞。
 
ラスベガスの日本レストラン「NOBU」や、村上春樹のベストセラー「1Q84」の文章の引用などがあったのが唯一「おや?」と思わせたところか。
 
 
原題:The Big Short
監督:アダム・マッケイ
脚本:アダム・マッケイ、チャールズ・ランドルフ
原作:マイケル・ルイス『世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち』(文藝春秋)
製作:アーノン・ミルチャン、デデ・ガードナー、ブラッド・ピット、ジェレミー・クライナー
出演:クリスチャン・ベールスティーヴ・カレルライアン・ゴズリングブラッド・ピット
音楽:ニコラス・ブリテル
公開:米国2015年12月11日、日本2016年3月4日
上映時間130分
製作国:アメリカ合衆国
製作費:2800万ドル
 
★★ 
 
 
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