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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">★日本人と台湾人の常識の違い(セミナーに参加して)。</span>

 
このところご無沙汰している台湾関連について。
木曜日(25日)の夜は、都内(品川区・大崎)で、登録しているビジネス研究会のセミナーがあったのでしばらくぶりに参加した。テーマが多岐にわたるので、関心のあるテーマの時に年に1,2回「会費1,000円」で参加している。
 
今回のセミナーは、普段の固いセミナーとは違って、日本人と台湾人の常識の違い、ということを、様々な事例で、台湾に20年くらい住む日本人(作家で大学講師)が話をした。「台湾人との賢い付き合い方」といったテーマだった。
 
・・・
20年以上、台湾と関わりのある仕事もしてきたので、どんな話か興味があった。
話を聞いてみると、わかっているようで、ああやはりそうだったか、という話が多かった。
 
まず「常識の壁を超えろ」という話があった。
昔、評論家・竹村健一が「日本の常識は世界の非常識」といって、流行語にもなったが・・・。
 
同じアジア人で、似ているようで実はそうでもない日本人と台湾人の考え方の違いだ。2つに集約するとすれば、一つは「許容範囲の違い」であり、もう一つは「文化、習慣、環境の違い」ということになる。
 
その国の常識を知るにはトイレから、という話があり写真を見せられた。
それは男性用トイレ(小)だった。その並んでいるトイレの間隔が、極端に狭いのだ。「えぇ~」と思うくらいだ。三人並べるのか?(笑)と思うほど。これが日本人の考え。台湾人は全く気にしていない。40年も前から、そのまま。
 
台湾の回転ずしの回ってくる皿の並んでいる写真を見せられた。
これも日本では考えられない光景だった。握るそばから、どんどんのせていくので、皿が将棋倒しになり、崩れてタテになっているのだ。寿司がこぼれているよ、おいおい~と声が出そうだが、台湾人は気にしない。
 
「許容範囲」だが、時間、数字に対する考えで、大きく異なる。
たとえば日本では、電車が2分遅れると、車掌が「お忙しいところ、電車が2分遅れまして申し訳ありません」と謝るが、台湾人はこれが理解できないという。
”たったの2分で”だからだ。台湾では30分電車が遅れても謝らないという。台湾のバスには、時刻表がない。1時間に数本あるという感覚。待っていれば来るという考え。
 
待ち合わせで、自分が15分遅れても、平気だ。「渋滞だった。駐車場を探した。」など理由が決まっているのだとか。fpdも、台湾で、営業の人間と待ち合わせをしたときに、時間通りに場所に行っても、時間通りでないのでイライラしたことが多かった。だんだん、慣れたが(笑)。
 
「習慣」の違いでは、日本人が冷たい弁当(ランチボックス、おせちなど)を食べるのは理解できないという。冷たいおにぎりも食べないので、ご飯は暖めるというのだ。
 
会食などがあった場合、日本人は終わってから、打ち合わせをしたり残るが台湾人はさっさと帰ってしまう。メールを出しても返事はまず来ない。なぜなら、問題があったときだけ返事をすればいいという考えだ。面倒くさがりなのかもしれない。「開封通知」を知らせてくることが多い。見てくれればいいということだ。
 
日本人の「表敬訪問」は、歓迎されない。ビジネス(相手方にどういうメリットがあるかを提示しない限り)につながらない訪問は、「あの人たちは何しに来た」となるのだ。
 
台湾人はお互いに、給料がいくらか、教えあうという。家族、家賃、収入など、日本人なら「プライバシーの侵害だろう」と思ってしまうが、そうではないのだ。相手のことをよく知り、親しくなるためなのだという。新年の挨拶では、かならず「儲かりますように」という文面を書くという。その点、大阪の「もうかりまっか」に似ているな(笑)。お金には、人一倍執着するが、基本的に細かいことは気にしない、ということかもしれない。
 
信頼関係を築けば、まず壊れることはないという。日本人は、距離を置いてしまう傾向があるようだ。自ら壁を作ってしまう。相手に「どちらの出身ですか?」と聞くのはいいが、「台南です」と相手が答えた後、「ああそうですか」で話が続かないのだ。「ああ、台南ですか。あそこはXXXXが有名ですね」など、一言雑学でもいえば、距離感がなくなり、親しくなれるのだ。
 
「8」の数字は日本でもそうだが、末広がりで縁起がいいとされ、特に台湾の営業担当者の携帯番号は「888」とか「168」など「8」が多いという。結婚式などでは、祝儀は「5,800元」「4,800元」など「8」がいいようだ。そして、必ず「偶数」でなければならない。白のネクタイは厳禁(赤がいい)。白は葬式。
 
お酒の席で、女性にお酌をさせるのは厳禁(OLがホステスと勘違いされるからである)。台湾の「3M」という言葉。メイ・ウエンティ(没問題=問題ない)、メイ・クワンシー(没関係=構わない)、メイ・パン・ファ(没●法=仕方ない)の頭文字だ。よく使っている。この言葉を使う人には用心というわけ。ちっとも「問題なくはない」ようだ。
 
うーん、台湾人って、おおざっぱだなという印象になりそうだが、翻って、日本人は
どのように見られているのか? 嫌われているところが、大きく分けて二つ。
 
まず日本人の「本音と建前」があるということ。
社交辞令は、使わないほうがいいようだ。
個人的に親しくなったとして、気軽に、日本に来たら、遊びに来てください、と言ったとする。そのまま通り受け取るというのだ。「本当に来ますよ。家などに呼ぶ気がないのなら、言わないほうがいいですよ」という話だった(笑)。
 
もう一つは日本人の「曖昧な表現」だという。
相手の商品などを見て「社に戻って、検討させていただきます」といったとすると、相手は見込みがあると判断して「どうなった、どうなった」と後から、催促が来るというのだ。本当に買う気がある場合は別だか、そうでないときには「No」というべきという。
 
値段の交渉では、必ず「もっと安く」といってくるのがビジネスで当たり前と考えており、値切らないと損をした感覚なのだという。3個買うからひとつオマケしろ、といったたぐい。こちらから提示する場合は、値切ってくる前提で、ベストプライスは出さずに、やや高めの設定をしないと、大変なことになるというわけだ。
 
・・・
日本語だけできるという台湾人もいるという。仕事ができないという意味だ。
日本語ができても、ことばの字面で判断しており、考え方は台湾人だという。日本の習慣には疎いと思ったほうがいいようだ。
 
レストランなどで、相手が「これがおいしい」といってきた場合、「口にあわない」といえなくて、「おいしい」といおうものなら、次にあったときも同じものが出てくるというから気をつけたい。カエルの何とかとか、変なゲテモノなど、おいしいですね、といわないほうがいいようだ。
 
かつて、100年前に台湾総統のアドバイザーを務めた後藤新平という人が、台湾人の三大特徴というのを記したという。①死を恐れる(高圧的、威嚇に弱い)②銭(お金)を愛す(利益誘導に弱い)③面子(めんつ)を重んず(会社などで人前では叱らない)だという。
 
台湾では、転職は当たり前。
条件が良ければ、同じビルの別のフロアの会社に入ったりする。
顔を合わせたら気まずいなどとは考えない。
日本でも、終身雇用制は崩れてきているが、「○○会社に30年勤務した」というのは台湾では信じられないのだ。
 
 
長々となったので、この辺で。
 
 
 
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