ソフトバンクが利益で、携帯最大手だったNTTドコモを抜いたというニュースは、ある意味で衝撃的だ。
ほんの20年前には、ソフトバンクとNTTドコモの関係は、”蟻”と”巨象”の関係だったからだ。しかし、当初から、ソフトバンクは、いつの日か蟻が象を倒すと決めていたのだ。孫さん(ソフトバンク社長の孫正義)の大法螺(おおぼら)が始まったかと揶揄されたかもしれない。
日本の電話・通信分野は、国営の日本電信電話(NTT)の独占状態だった。
その後、NTTが民営化されたあとも、携帯電話分野は、NTTドコモが圧倒的なシェアだった。そこに第二電電(KDDI、現在のau)や、ソフトバンクが参入、し烈な競争時代に突入した。ソフトバンクは、M&Aで、Vodafoneなどを買収して、携帯市場で急拡大。
基地局が少ないソフトバンクは、つながりにくいといわれた時期もあったが、逆にそのマイナス・イメージを逆手に取って、基地局を増やし、「つながる」を前面にアピールして、今日の「つながりやすさNo.1」の地位を築き上げた。
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グループの総帥・孫正義が「人生50年計画」を30年数年前に明かした時には、世間は「大風呂敷」と相手にしなかった。
人生50年計画とは、19歳で米国留学中に、人生の目標を簡潔に表現した言葉。
20代・・・名乗りを上げる。
30代・・・軍資金を最低でも1000億円貯める
40代・・・ひと勝負する
50代・・・事業を完成させる
60代・・・事業を後継者に引き継ぐ
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ソフトバンクは、当初、ソフトウェア卸業で成功を収め、その後、インターネットプロバイダ事業、携帯電話事業と拡大。その間、失敗や、挫折も経験した。
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孫正義社長は決算会見で、NTTの118年、トヨタの65年と並べて、ソフトバンクの33年という、創業から1兆円をこえる営業利益を達成するまでに各企業が要した年数を提示。日本では、1兆円を超える営業利益を達成した企業はこれまでにこの3社しかなく、その中でも創業からの達成は、ソフトバンクが最短だったと胸を張った。
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会社設立の時の「大風呂敷」に続いて、30年に一度の「大風呂敷」を語らせてもらいたいと、株主、社員を前に「300年構想」を語ったのが2010年だった。
その時の模様はYouTubeですべて見られるので、一気に見た。
強気で知られる孫正義だが、そのプレゼンテーションの最後のところで、珍しことだが孫社長がことばにつまり、号泣に近い姿が見られた。会場からは、拍手が起こった。そのわけとは・・・。想像を絶する生い立ちなどに思いをはせた孫社長が涙をにじませていた。
興味のある人はご覧ください。
(fpdは、ソフトバンクの回し者か? いや、全く違います。一ユーザーであります。)
「ソフトバンク新30年ビジョン」(1から15まである)
その最後の「15」がこちら:
1-14も面白い。
300年後には、人間の平均寿命は200歳になるという。
300年前の平均寿命は33歳だった。
人工知能を持ったロボットが人類に貢献する。
その他もろもろ、興味深い。
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