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<span itemprop="headline">日本の映画料金は世界一高い!</span>


 
 
4月から映画料金が、世界一高い一般基本料金の1,800円は据え置くものの、シニアやレディス・デーなどの割引料金は、ほぼ一律に1,000円が1,100円に改定(値上げ)される。
 
インドでは、平均400円くらいで、一番安い劇場だと約30円で楽しめるというのだが・・・。
 
日本の映画料金の高さは、世界標準からみて異常
 
約60年前の1955年のデータだと、当時の映画料金は63円だった。
「物価の王様」である米の価格と比較するとわかりやすい。当時、米の値段は、
10kgあたり765円。米の料金を基準として考えると、映画料金はその約8%に過ぎなかった。
 
現在の多くの劇場における映画料金(大人)は1,800円。
 
米の価格は4,446円。映画料金は、約40%を占める計算になる。
この60年間で、約5倍にまで上昇したことになる。
映画の質の向上や、国民の多くが見るようになった背景がある?。
1970年から1979年の10年間で映画料金は324円から、約3倍の958円にまで跳ね上がった。一方で、米価は約2倍(1520円→3125円)。それ以降両者ともゆっくりと料金が上がっていき、今にいたる。
 
・・・
調査によると、一般料金1,800円と設定されているが、約40%は、前売り券(1,300円)や、割引デー(1,000円)などを利用しているという。物価などは、安くなる方向になっているのに映画料金だけは、値下がりしたというのは聞いたことがない。
 
1,800円という設定が、映画は高いというイメージを植え付けているのではないか。
年に一度くらいしか映画を見ない人には、ほかの娯楽と比べれば、安いかもしれないが、映画好きのファンにしてみれば、1,000円でも高いくらいだ。
 
数か月待てばDVD、BD(ブルーレイ)になり、テレビといっても画面が拡大していて、
よほどの3Dや、大作でない限り、一般のドラマ程度なら自宅でも気軽に楽しめる時代になっている。DVD、BDに客を取られないためにも、一般料金を1,200円くらいに設定して、割引料金を700~800円くらいに設定すれば、結果的に客は増え、シネコンの席をガラガラでなく埋めることもできるのではないかと思う。
 
・・・
下の図は、一般社団法人日本映画製作者連盟による日本映画産業統計のデータ。
平均料金で、子供料金、キャンペーン(レディースデイや夫婦50割引など)も含んで算出。
 
 
日本を含めて比較的物価が高い言われている国を調べてランキングにすると。
 
1,日本 1800円
2,スイス 約1760円
3,スウェーデン 約1720円
4,ノルウェイ 約1680円
5,フィンランド 約1633円
6,オーストラリア 約1581円
7,デンマーク 約1530円
8,アンゴラ 約1490円
9,イギリス 約1340円
10,アイルランド 約1324円
 
中国(地域でばらつきはある)
平均 約1230円
上海 約1470円(上のランキングでは9位)
北京 約1310円
香港 約1120円
台湾 約840円
韓国 約800円
シンガポール 約800円
タイ 約500円
ベトナム 約440円
マレーシア 約370円
 
その他の国。
カメルーン 約1000円
ルワンダ 約1000円
ナイジェリア 約950円
ガーナ 約770円
ケニア 約570円
南アフリカ 約490円
スーダン 約450円
エジプト 約440円
エチオピア 約370円
アルジェリア 約320円
ジンバブエ 約300円
 
ボリウッドとして注目を集めつつあるインドの料金。
平均価格は320円!
最も安いのは約30円(都市部からかなり離れて、エアコンのない環境)
最高値の約450円では、長いリクライニングシートに横たわり、シャンパンなども飲みながら、映画鑑賞ができる。
・・・
台湾に出張した時には必ず2-3本は映画を見ていた。
料金は半額以下。しかも仕事が終わったあと、食事をしてからレイトショーでも十分みられる。21:00~当たり前で、22:00~も普通にある。日本は、最終電車の関係があるので、せいぜい20:00~(レイトショーでは21:00~)はほしいいものだ。
 
今は、高いモノが売れる時代ではなく、料金も1,800円で見る人は少ない。
映画料金を下げて、もっと客を呼ぶ工夫をしたほうがいいのでは・・・。シネコンも淘汰の時代が来ており(ワーナー・マイカルなど)、つぶれる時代が来ると予測している。
 
 
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