fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「ウオーク・ザ・ライン/君につづく道」(2006)アカデミー賞・主演女優賞。

ウオーク・ザ・ライン/君につづく道」(2005)は、1950年代~60年代に活躍したアメリカのミュージシャン(カントリー、ロック歌手)、ジョニー・シュ生涯を描いた映画。自伝をベースにしていて、ジョニーを演じたアキンフェニックが、吹き替えなしで見事に歌っているのに驚かされる。
ジョニーの二番目の妻となるジューン・カーター役のリース・ウィザースプーンも自ら歌を披露しているが、しっかり者の女性を演じてアカデミー賞主演女優賞を獲得した。見ごたえのある映画だった。
映画のタイトル「ウオーク・ザ・ライン」は、1956年に発表されたシングル「I Walk The Line」(俺はまっすぐ歩く)から取っている。このシングルは、全米ではじめて6週連続で1位という快挙だった。
映画は、フォルサム刑務所での演奏(「アット・フォルサム・プリズン(At Folsom Prison)」)から始まり、同じ場面で終わる。1967年の刑務所のアルバムは大ヒットとなった。オープニングの音楽のシーンは、囚人たちが静かにタップを踏んで音楽に合わせて、静かに手拍子があるが、なかなか聴かせる、すばらしいリズミカルな音楽だ。
こんな話:
最愛の兄を事故で亡くしたジョニー・キャッシュは、周りに溶け込めない孤独な少年だった。そんな彼の心の拠り所は、ラジオからいつも流れてくるジューン・カーター(リーズ・ウィザースプーン)の歌声だった。
成長したジョニー(ホアキン・フェニックス)は空軍を除隊後、初恋の女性ヴィヴィアンと結婚。
ジョニーは軍隊時代の自作曲でオーディションに合格、プロのミュージシャンの道を歩むようになるが妻との諍いは絶えず、ジューン・カーターと共演したのを機に、彼女に心引かれていく・・・。
1950~'60年代を代表するカントリー、ロカビリー、ロックのヒット曲が満載で、ホアキン・フェニックスリーズ・ウィザースプーンの“なりきりぶり”はすばらしい。ゴールデン・グローブ賞のノミネートは当然か。同時代を生きたエルヴィス・プレスリージェリー・リー・ルイスも登場。

 

ジョニーは、2003年に死去するまでに放ったヒット曲数は140曲以上。そのヒット曲最多売上曲数は世界記録保持者エルヴィス・プレスリーの151曲に迫る数字。レコードとCDの累計売上がこれまでに5000万枚を記録。グラミー賞も11回受賞。さらにロックの殿堂、ソングライターの殿堂、カントリーの殿堂に殿堂入りしており、ほかにも数々の受賞歴を持っている。
ジェームズ・マンゴールド監督の「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道("Walk The Line")」は、批評家からも高い評価を受け、第78回アカデミー賞5部門でノミネート、2部門で受賞したほか、数々の賞を受賞。
映画の公開に合わせ、ベスト盤である「レジェンド・オブ・ジョニー・キャッシュ(The Legend Of Johnny Cash)」や映画出演者が吹き替えなしで歌唱に挑戦したサウンドトラックが全米チャート上位にランクインした。
音楽好きには、堪えられない映画でしょう。全編に流れるカントリーミュージック、ロックは、かの音楽映画の名作「ナッシュビル」(1975)を髣髴とさせるものでした。
キャスト:
 
ジョニー・キャッシュホアキン・フェニックス
ジューン・カーター:リース・ウィザースプーン
レイ・キャッシュ:ロバート・パトリック
ヴィヴィアン・キャッシュ:ジニファー・グッドウィン
サム・フィリップス:ダラス・ロバーツ
キャリー・キャッシュ:シェルビー・リン
ダン・ジョン・ミラー
ラリー・バグビー
エルヴィス・プレスリー:タイラー・ヒルトン
ジェリー・リー・ルイス:ウェイロン・マロイ・ペイン

 

受賞:
アカデミー賞:主演女優賞(リース・ウィザースプーン
ゴールデン・グローブ賞:作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)、主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)
英国アカデミー賞:主演女優賞、音響賞
全米映画批評家協会賞:主演女優賞
ニューヨーク映画批評家協会賞:女優賞
放送映画批評家協会賞:主演女優賞、サウンドトラック賞