NHKの番組、経済「羅針盤」という番組中で、生命保険の
ことが話題として取り上げられていました。
かつて「生命保険」といえば、親が子供に残す「死亡保険」が
メインでしたが、今は、大きく変わってきたとのこと。
長寿社会になって、生保が予測する死亡予想と現実との
ギャップ(「死差」というのだそうです)が大きく、
「死差」(死亡保険の支払いが減少のため)利益が
生保8社で2兆1,550万円にものぼるといいます。
ただ、死差利益を目標額として掲げるのは
いかがなものか、というものでした。
そういう会社もあるということです。
(それはそうですね。おかしいのでは。)
生保の3利源(利益の源に3つある):
①死差 (死亡による予想支払額と、実際の支払額の差)
②費差 (支払い費用と、予測額の差)
③利差 (逆ざや)
報道によると、①は2兆1,550万円のプラス(8社合計)
②は、7,291億円のプラス(同)
③は、6,995億円のマイナス(同)
これだけ利益を上げていながら、加入者に十分、サービスとして
還元されているのか、ということです。
死差については、目標を数値化するなど、とんでもないことですが、
この利益の還元の方法も、内部留保だけというのは、
おかしいのではないか、という意見でした。
保険契約者に、サービス(保険料の引き下げ、契約者への配当など)
があってもよいのでは、というものでした。
最近は、死亡保険もさることながら、新しい保険として、
医療保険、生存給付などに力を入れている保険が増えてきています。
生保は、長期の契約であり、安定性が大事ですので、そのあたりを
考えてほしいと思いました。