シリーズ完結編となる「アンフェア the end」(2015)をみた。キャッチコピーは「本当の愛を知ったとき、真実が明かされる-」。第一作目「アンフェア」は見ているが、「2」を飛ばしているので、人間関係、立ち位置を十分に把握できていないかもしれない。
それはそれとして、黒幕がついに明かされることになる、という最終章だったが…。
雪平夏見(ゆきひら・なつみ、篠原涼子)は、警視庁公安部公安総務課主任・警部補。元警視庁刑事部捜査一課主任で大酒飲みで、“無駄に美人”といわれる。乱雑なやり方と、ときには銃を使うのも厭わないが娘に対する愛情は深い。警視庁検挙率ナンバーワンだ。
・・・
捜査の末、ついに機密データを掴んだ雪平はそのデータを肌身離さず持ち歩き、そのデータを事件解決のためにどのように利用するべきか悩んでいた。
そんな中、「アンフェア the answer」の黒幕であった検察官・村上克明(山田孝之)親子の不審な転落死体が発見される。そして現場に残された1枚のしおりには「アンフェアなのは誰か?」とのメッセージが…。
津島と面会した雪平は、彼から「雪平がある組織から目をつけられている」ことを伝える。そして、彼がその組織の告発をすることを目的としていることを知った雪平は、国内では上層部から揉み消されることを予想して国外へと逃亡することを決意。 海外のジャーナリストを通じて、この事件を明るみに出すことを画策。
検事の武部(AKIRA)に追い詰められ、重傷を負いながら辿り着いた大使館だったが、突然津島が雪平に銃を向ける。津島は、雪平が持つUSBメモリが手に入れば、濡れ衣の罪で死んだ父親の再審を行ってもいいと武部から持ちかけられていたのだった。
しかし雪平の後を追っていた一条(佐藤浩市)が津島と撃ち合い、二人は絶命する。雪平の父親殺害の実行役でありながら、それから何十年も監視し続けたことで愛情が芽生えた一条は、最後まで雪平を守り通したのだった。 その後、亡命した雪平によって海外メディアを通して日本警察の悪が告発される。復讐を果たした雪平は微かな笑みを浮かべ、10年に渡る「アンフェア」シリーズは幕を閉じた。
組織側の人間か、抵抗勢力かの立ち位置が複雑だ。
最後まで信じられるのは誰か、など二転三転の急展開も見所だった。
裏切り者と思われていた人物が実は見方だったり、一方で助けるふりをしていた人物が「組織側」の人間であることは分かったりと、複雑。
警察組織では上司の命令は絶対。その命令(ミッション)、すなわち雪平夏見の父親を殺すミッションを行った人物を探し出し、「アンフェアにはアンフェアを」で復讐を誓って警察に入ったのが雪平夏見だったのだ。
最後に雪平夏見は黒幕を突き止め、その人物に銃口を向け、相手も雪平夏見に撃たれるのなら本望だと言い切りのだ。涙があふれる雪平夏見の取った行動は・・・。
・・・
篠原涼子が、全身黒づくめ。ロングヘアのストレートな黒髪。黒いロング・コートに黒いズボン。「アンフェア」はテレビドラマがヒットしたことがあり、直ちに映画化されアンフェアthe movie」(2007)「アンフェア the answer」(2011)そして「アンフェアthe end」(2015]と続いた。篠原涼子の代表作となるシリーズとなった。そして、The End。
いまでは女優として、最新作「SUNNY 強い気持ち・強い愛」(2018)に出演するなど、ますます活躍。目が離せない女優の一人だ。
☆☆☆
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「にほん映画村」に参加しています:ついでにクリック・ポン♪。