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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「麒麟の翼」(2012)・・・「新参者」の映画化。

 
麒麟の翼」(2012)を観た。
テレビで放送されていた「新参者」の劇場版である。
「新参者」のドラマ放送を見ていたときに、予想以上に洗練された面白さがあり、映画化されると思っていたが、「麒麟の翼」はミステリーが、期待にたがわずおもしろかった。原作は、売れっ子の東野圭吾
 
ここ数年「踊る大捜査線」「SP」「相棒」「アンフェア」などテレビからの映画化(劇場版)が多いが、「新参者」の映画もシリーズ化されていくのか・・・。
 
企業や学校など、自分たちの保身とエゴが原因で、殺人事件にまで発展してしまうが、そこに隠された秘密が明らかにされると、「麒麟の翼」の意味も明確になる。
 
(あらすじ)
東京・日本橋で男性が殺害される事件が発生。被害者はカネセキ金属の製造本部長、青柳武明(中井貴一)。
 
青柳は、腹部を刺されたまま8分間も歩き続けた後に、日本橋の翼のある麒麟像の下で力尽きていた。なぜ、誰の助けも求めず、近くには交番もあったが、それを素通りして、一体どこへ向かおうとしていたのか・・・。
 
一方、事件の容疑者、八島冬樹(三浦貴大)は現場から逃亡しようとしたところを車に轢かれて意識不明の重体だった。報せを聞いた八島の恋人、中原香織(新垣結衣)は、彼の無実を訴えるが・・・。
 
この難事件の捜査に当たるのは、日本橋署の切れ者刑事、加賀恭一郎(阿部寛)。
 
やがて捜査が進むにつれて、それぞれの家族や恋人の知られざる一面が明らかになってゆく。命が終わるその時に、青柳は誰に何を伝えようとしていたのか?
 
愛する人に何を残そうとしたのか?
 
加賀は事件の裏に隠された謎を解き明かし、真実を見つけ出すことができるのか・・・?(以上、Goo)
 
なかなかに味わいのあるドラマだ。
筋書き、予断、予備知識なしに見たほうがいいかもしれない。
 
映画が始まって、1時間もしてから、あのテレビドラマで印象深かったお気に入りのテーマ曲かかってきた。映画、ドラマはこうでなければ・・・と思った(まさに、親しんだ”ミッション・インポッシブル”の音楽が聞こえてきた・・・といったらいいのか。笑)。
 
 
麒麟の翼とはいったい何か、が本作のテーマでもある。
日本橋の「麒麟の翼」像をぜひ見に行って見たい。
麒麟といっても、動物園にいる首が長いキリンではない(笑)。
深い意味があった・・・。
 
父親と息子、家族の絆などが描かれるが、案外家族についてはすべて知っているようで、実はほとんど知らないというのが現実かもしれない。この映画の残された家族も、父親のことは、刑事から聞いてはじめて知る一面というのが多い。
 
加賀の「死にゆく人のメッセージには、何がこめられているのかを知り、勇気を持って、生きていくべきだ」といった言葉が印象に残る。
 
女優では、新垣結衣(ガッキー)がいい。
テレビ・ドラマ「パパとムスメの7日間」で、父親(舘ひろし)と娘(新垣)の体が入れ替わるドタバタ・ドラマくらいしか見ていなかったが、人気若手女優のホープの一人だろう。

キャスト(役名)

阿部寛 (加賀恭一郎)
新垣結衣 (中原香織)
黒木メイサ (青山亜美)
溝端淳平 (松宮脩平)
田中麗奈 (金森登紀子)
松坂桃李 (青柳悠人)
菅田将暉 (吉永友之)
三浦貴大 (八島冬樹)
劇団ひとり (糸川肇)
竹富聖花 (青柳遥香
山崎賢人 (杉野達也)
聖也 (黒沢翔太)
山崎努 (加賀隆正)
(青柳武明)
 
 
 
☆☆☆
 
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