「麒麟の翼」(2012)を観た。
テレビで放送されていた「新参者」の劇場版である。
企業や学校など、自分たちの保身とエゴが原因で、殺人事件にまで発展してしまうが、そこに隠された秘密が明らかにされると、「麒麟の翼」の意味も明確になる。
(あらすじ)
やがて捜査が進むにつれて、それぞれの家族や恋人の知られざる一面が明らかになってゆく。命が終わるその時に、青柳は誰に何を伝えようとしていたのか?
愛する人に何を残そうとしたのか?
加賀は事件の裏に隠された謎を解き明かし、真実を見つけ出すことができるのか・・・?(以上、Goo)
なかなかに味わいのあるドラマだ。
筋書き、予断、予備知識なしに見たほうがいいかもしれない。
映画が始まって、1時間もしてから、あのテレビドラマで印象深かったお気に入りのテーマ曲がかかってきた。映画、ドラマはこうでなければ・・・と思った(まさに、親しんだ”ミッション・インポッシブル”の音楽が聞こえてきた・・・といったらいいのか。笑)。
麒麟の翼とはいったい何か、が本作のテーマでもある。
麒麟といっても、動物園にいる首が長いキリンではない(笑)。
深い意味があった・・・。
父親と息子、家族の絆などが描かれるが、案外家族についてはすべて知っているようで、実はほとんど知らないというのが現実かもしれない。この映画の残された家族も、父親のことは、刑事から聞いてはじめて知る一面というのが多い。
加賀の「死にゆく人のメッセージには、何がこめられているのかを知り、勇気を持って、生きていくべきだ」といった言葉が印象に残る。
女優では、新垣結衣(ガッキー)がいい。
テレビ・ドラマ「パパとムスメの7日間」で、父親(舘ひろし)と娘(新垣)の体が入れ替わるドタバタ・ドラマくらいしか見ていなかったが、人気若手女優のホープの一人だろう。