<span itemprop="headline">訃報：巨人V９監督　”打撃の神様”　川上哲治、死去。　93歳。</span>

巨人Ｖ９監督で「打撃の神様」といわれた川上哲治氏が死去した。93歳だった。

巨人監督としてＶ９（９年連続日本一）を達成した川上哲治（日刊スポーツ評論家）が、逝去していたことが３０日、明らかになった。

家族によると、川上氏は春先に自宅での転倒による肋骨（ろっこつ）の骨折を引き金に、持病の心臓病が悪化したという。一時は歩行やボール投げなどのリハビリをするところまで回復したが、その後は全身の免疫状態が低下するなど老衰の症状が急速に進んだという。

川上氏は熊本工から１９３８年に東京巨人軍に投手として入団し、その後、打者に転向した。赤バットがトレードマークで１９３９年には打率３割３分８厘で、史上最年少の１９歳で首位打者を獲得。

人間離れした打撃術から「打撃の神様」といわれた。

１９６１年に巨人監督に就き、１９６５～７３年まで９年連続リーグ優勝、日本一の黄金期を築いた。あまりにも巨人が強すぎたため、アンチ巨人ファンも生んだ。

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巨人の原監督はテレビのインタビューで「読売巨人軍にとって、燦然と輝く大先輩でした。ご冥福を祈ります」と語り、燦然とを何回も口にした。

川上の記録をいくつも塗り替えた張本勲は「記録を塗り替えることがあっても、打者としては、とても（川上には）追いつけなかった」として、日本のプロ野球界の最大の選手・監督であり功労者であったと述べた。まさに巨星墜つ、といったところか。