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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「噂のモーガン夫妻」(2010)</span>


 
 
噂のモーガン夫妻」(2009)は、二枚目半のダメ男が得意のヒュー・グラントを意識して脚本が書かれたとか。妻役には、「セックス・アンド・ザ・シティ(SATC)」の主役、サラ・ジェシカ・パーカーと、”役はそろった”という感じ。
 
アメリカのセレブというのは、(今流行りの言葉で言うと)”ハンパない”→”で”抜きに抵抗あり(笑)(何の話だ)。
 

不動産業者のメリル(サラ・ジェシカ・パーカー)と弁護士のポール(ヒュー・グラント)のモーガン夫妻は、誰もが羨むセレブカップルだった。ある日、ポールの浮気が発覚するまでは・・・。
 
ところが、最後には、夫が思ってもいなかった事実が、妻から告白され、気は動転。
(自分の浮気が原因で、後ろめたさと後悔に苛まれて、反省しきりの夫だったのだが・・・)
 

 
ストーリーはこんな話。

ニューヨークの人気弁護士ポール・モーガンは、一度の浮気に怒った妻に家を追い出され、3ヶ月もホテル暮らしを余儀なくされていた。セレブ相手の不動産業を営んでいる妻・メリルは電話にも出てくれず、プレゼント攻撃も効き目なし。夫妻は、子供がなく、不妊治療も受けていたが、養子をもらう予定で進んでいたが、妻は、夫に対して、信頼感をまったく無くしていて、いまや離婚が目前の状態だった。夫は、しかしいまだ未練たらたらで、何とか修復したいと、仕事で忙しい別居妻と話し合う機会を頼みこんでいた。
 
メリルには、あまり役立たずのような秘書が二人。この二人が、不動産会社の社長であるメリルのスケジュールを管理しているのだ。
 
指示がないと仕事をしない典型タイプ。アメリカ人は仕事が無くなるとさっさと帰ってしまうらしいが(笑)。
 

 
そんなとき二人は、予期していなかった殺人事件現場に遭遇してしまう。さらに困ったことに、犯人の顔を目撃したことで、その犯人から命をを狙われるようになってしまう。そこで、そんなのがあるん?というような「証人保護プログラム」により、二人は渋々ながら揃ってワイオミングの田舎町へ隠れることになるのだが・・・。
 
「ニューヨークのベーグルは最高」というメリルにとっては、余所の地域で、隠れて暮らすなどは、考えられなかったのだが。
 
FBIの証人保護プログラムというのは、重要な証人が、裁判などまでに安全を確保できるように、名前・素姓を変えて、追手などの手が届かない場所に一定期間、隔離してしまうというプログラム。この期間は、携帯も取り上げられ、パソコンも使用禁止。ネット、電話交信で、足がつかないようにするためだ。
 

映画では、ワイオミングという、いかにも田舎に飛行機で飛び、そこで、時々証人を受け入れているという保安官の監視・保護を受けることになる。
 
犯人は、不動産会社に盗聴器をつけて、ワイオミングにいるモーガン夫妻の場所を突き止め、始末しようと、「隠れ家」に向かい、ついには探しだしてしまうが・・・。
 
後は観てのお楽しみ。離婚が避けられない状況の夫婦が、事件をきっかけに、
元のサヤに収まるまでのドタバタを描く。
 
南部のワイオミングという田舎町と大都市、ニューヨークの人間の気質の違い、ユーモア・センスの違いなども、ぴりりとして面白い。ジョークも受けたり、滑ったり(笑)。
唯一、夜にはテレビをつけていると、ジョン・ウエインの西部劇と、イーストウッドの「ダーティ・ハリー」を放映していた。昼は天気も良く、二人で走ったりして、互いにきずなも戻ってくるような展開に。
 
証人を受け入れる保安官夫妻も、味わいがあった。この夫婦も長い間には、ズレが生じているらしく、微妙な関係にあるようだった。
 
ワイオミングでは、車に鍵もかけないのが当たり前。車も自由に貸し借りしている。
ニューヨークでは考えられない、と メリル。
 
肉は食べないベジタリアンと、肉大好き人間の料理、田舎の格安セールの店と、
ニューヨークの高級品の格差、その他もろもろ、気楽に楽しめる映画だった。
 
熊に狙われたらどうするか、目を合わせない、など万国共通のようだ(笑)。
 
☆☆☆