1970年代前半、斎藤耕一監督の映画が一際目立った。
「旅の重さ」「津軽じょんがら節」、そして、「約束」(1972年)。
「約束」は、それまでグループサウンズで活躍していた萩原健一(ショーケン)が、
ベテラン女優の岸恵子を相手に、堂々とした演技を見せて注目されたのだった。
今でこそ、萩原健一は、恐喝だ、交通事故だとお騒がせによく登場するが、当時その
演技は、一直線とはいえ、うならせるものがあった。
仮出獄中の女囚(岸恵子)と若者(萩原健一)が偶然乗り合わせた列車のなかで知り合い、
愛し合うという映画。映画の雰囲気が、日本離れしていて、よかったなぁ。
列車での岸と萩原の初対面の会話などがいい。
岸は、上着かなにかで、手元を隠している。
隣の監視役に、手錠でつながれていたのだ・・・。
岸恵子は、日本を代表する女優だとつくづく思う。
もう一度みたい日本映画の1本に上げておきます。
追記:思い出しながら書いていたので、記事も短い(笑)。