イタリアの伝説的な大女優ソフィア・ローレンが9月20日に元気に90歳の誕生日を迎えた。最近では、2023年のベネチア国際映画祭に出席。
今年3月には「ダミアーニ」の100周年記念パーティに足を運ぶなどその行動力は驚くばかりで、現在も現役で活躍している。
本名はソフィア・ヴィラーニ・シコローネ。ハリウッドとヨーロッパで半世紀以上にわたって第一線で活躍し、数々の受賞歴を誇っている。
ゴージャスな見た目を裏切る誠実で真面目な人柄で、根強い人気を保ち続けている。
映像出演では、2020年に息子のエドアルド・ポンティ氏が監督を務めるNetflixのドラマ「これからの人生」(原題:The Life Ahead, 2020)に出演し、ホロコーストを生き延びたユダヤ人女性の元娼婦マダム・ローザを演じた。
「これからの人生」(2020)
【1950年頃】…ソフィア、15歳のころ。
ナポリ近郊で貧しい幼少期を過ごしたソフィア。ナポリの海の女王コンテストで最終審査に残り映画界へ。1951年に後の夫となるカルロ・ポンティに見出され、スターダムを駆け上がることになる。
駆け出しの頃は、ゴージャスな美貌でありながら、当時はグラマラス(肉感的)なボディのウケが悪く、スクリーンテストでは整形をすすめられたこともあったとか。それでもありのままの自分を貫いた意志の強さが、初々しくも輝く瞳に垣間見えて。眉尻が上がった眉、ハネ上げたアイラインがその魅力を後押ししている。
【1952年】…ソフィア、17歳のころ。
キャミソールとショートパンツ姿でグラマラスなボディが映えます。鋭角的な眉山、ぽってりとしたリップライン、キュートなカーリーヘアが50年代のムードを伝えている。
【1954年】…ソフィア、19歳のころ。
初期の主演作のひとつ、映画「Due notti con Cleopatra/Two Nights with Cleopatora (クレオパトラと二夜)」(1954)では美しいボディを披露。ヨーロッパでは受け入れられたものの、イギリスやアメリカではカットして公開されたとか。
【1955年】…ソフィア、20歳のころ。
「ヴィーナスのサイン」
イタリア映画「ヴィーナスのサイン」のスチール写真。デビュー当初のセクシーなキャラクターから徐々に演技力、表現力が評価されるようになり、俳優としての地位を確立していった頃。
【1957年】…ソフィア、22歳のころ。
ハリウッドに進出し始めたころ、スレンダーボディにオーラを漂わせている。「島の女」で国際的なスターとみなされるようになり「誇りと情熱」(1957)で憧れの大スター、ケーリー・グラントと共演。
【1960年】…ソフィア、25歳のころ。
この年には「西部に賭ける女」「ナポリ湾」「求むハズ」「バラ色の森」「ふたりの女」に出演。「ふたりの女」ではアカデミー主演女優賞を受賞。英国アカデミー賞主演女優賞もあわせて受賞、大女優の仲間入りを果たした。
その後は「エル・シド」(1961)「戦場を駈ける女」(1961)「ボッカチオ'70」(1962)「昨日・今日・明日」(1963)「アルトナ」(1963)「ローマ帝国の滅亡」(1964)「あゝ結婚」(1965)「レディL」(1966)「アラベスク」(1967)チャップリンの最後の作品「伯爵夫人」(1967)などを経て、ローレンの集大成ともいうべき名作「ひまわり」(1970)に出演。
「特別な一日」
その後「結婚宣言」(1972)「ラ・マンチャの男」(1972)「カサンドラ・クロス」(1977)「特別な一日」(1978)「愛の彷徨」(1978)「リベンジャー」(1979)「プレタポルテ」(1994)「微笑みに出逢う街角」(2002)「NINE」(2009)「ソフィア・ローレン 母の愛」(2020)「これからの人生」(2020)などがある。
<個人的なマイベスト10> ※トップ3は不変。
(1)「ひまわり」
(2)「昨日・今日・明日」
(3)「ラ・マンチャの男」
(4)「エル・シド」
(5)「ローマ帝国の滅亡」
(6)「島の女」
(7)「ふたりの女」
(8)「レディL」
(9)「カサンドラ・クロス」
(10)「結婚宣言」
このブログでは、女優としてはソフィア・ローレンが一番多く登場しているかもしれない。見返すと、同じことを何度も書いている(笑)。
生きた伝説の女優としてこれからも長生きしてほしい。
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