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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「みなさん、さようなら」(2013)</span>



みなさん、さようなら」(2013)を見た。団地から一生外に出ないと決意した男の姿を描原作は、久保寺健彦の小説。監督は「ゴールデンスランバー」の中村義洋。コミカルだが、ややビターな青春映画。濱田岳が絶好調。

出演は「アヒルと鴨のコインロッカー」の濱田岳のほか「ウェルかめ」の倉科カナ、「あさが来た」の波瑠など

生まれ育った団地から出ずに生きる男主人公渡会悟)で、濱田岳が、13歳から30歳までを演じるという、男の成長物語。「団地への招待」という動画が劇中に流れ、団地から外に出なくても生活に困らないというアピールがある。
 
【ストーリー】1981年芙六(ふろく)小学校から107人の卒業生が巣立っていった。卒業生たちは全員芙六団地に住んでいた。渡会悟(濱田岳)もその中の一人。団地の敷地内には商店街があり八百屋、本屋、服屋、理髪店などある程度のものは団地の外に行かなくても間に合った。小学校を卒業して中学生になるはずだった悟は団地の中だけで生きていくことを決意する。
 
・・・
中学校の女性教師安藤玉恵が悟の部屋まで訪れて学校に来るように説得するが「中学校なんて時間の無駄。読み書き計算できれば生活できる」と悟の意思は固い。そんな悟の考えに母・日奈大塚寧々は「団地の中だけでも生きていけるわよ」と後押しするという、世間から見たら変わった母子家庭。
 
学校に行かないと決めた悟は、一日のスケジュールを作り、朝5時に起きて乾布摩擦やラジオ講座を聴き、読書をし、ジョギングや筋トレをこなす。

また夜には団地内に住む同級生たちの部屋を巡回する「パトロール」も欠かさない。本人からすれば、同級生が、毎日無事でいるかどうかの確認で、不審者の監視のためなどというのだが、一部の人から見ると、”覗き”ではないかと思われている。
 
テレビで見た、一見すると力道山のような空手チョップが得意な大山倍達という格闘家に感化され、悟のモットー「団地の人間は俺が守る」の言葉通り強い男になることを夢見る。
 
悟は1日も中学校に通わないまま「卒業」扱いになり、就職も団地内のケーキ屋の主人・泰二郎ベンガルに雇ってもらい働き出す。ちょっと変わった友達の憲明永山絢斗や、思春期の悟を誘惑する隣人の有里波留たちと団地内で過ごしながら年を重ねていく。


 
しかしそんな中、団地に住む同級生たち107人は毎年徐々に引っ越して行き、だんだん残った同級生は少なくなっていく。


 
20歳になった悟は、小学校の頃から好意を寄せていた早紀倉科カナと同窓会で久しぶりに再会して、思いを打ち明けて交際を始める。団地内でデートを重ねる2人だったが、ある時早紀が「悟と一緒に団地の外にあるカラオケボックスに行きたい」と言い出す。大好きな彼女の願いを叶えるため団地の敷地内と外をつなぐ階段を降りようとする悟だったが、途中で倒れてしまう。

早紀と4年間の交際を経て婚約までして喜ぶ悟だったが、有里から早紀は一生団地から出られないと泣いていた」というのだ。ある日、婚約しているにも関わらず、早紀は違う人と付き合うと言。彼女は普通の生活を送りたいというのだった

有里は大阪に転勤を申し出て、早紀も団地を去ってい
団地に残った同級生は誰もいなくな。団地自体に住む人が少なくなり、代わりに外国人が住むようにな。そんな時、団地内で一人でサッカーをしている少女のマリアと知り合。彼女は継父田中圭から虐待されていたのだ

悟は悪から守る意志を持っていることから、継父がいる間、マリアの家で彼女を守ることにする。継父がマリアにタバコを買いに行かせ。追いかけた継父とその不良仲間たちがマリアを暴行しようとしていた

悟は今こそ大山倍達から知識を得た力を発揮することにする
しかし相手は刃物を持っていて小学生時代に刃物を持った中学生に同級生を殺されたトラウマが蘇。悟はマリアの継父たちを倒。マリアと母、妹は団地から引っ越すことにした

ある日、ケーキ教室を開いていると、母・日奈が脳梗塞で倒れた電話が入る。
悟はそれまで団地から一歩も外に出られなかったが、団地から外に出て、病院に駆け付けることができた

日奈は亡くなり、の日記を読んだ悟は涙を流
団地から出ることができるようになった悟は、引っ越しを決意。
何年もの間、出ることができなかった団地を後に、悟は歩き出す。
小学校卒業後○年、「107ー○=xx年」という数式が年度ごとに画面に現れていたが、ついに「107ー106=1人」(悟)が、その悟も、とうとう出ていくことになり、「107ー107=0人」となり、”そして、誰もいなくなった”となる。
  
主な出演:
渡会悟(わたらい・さとる、濱田岳)、緒方早紀(倉科カナ)、薗田憲明(永山絢斗)、松島有里(波瑠)、堀田マリア(ナオミ・オルテガ)、山田泰二郎(ベンガル)、渡会日奈(大塚寧々)

倉科カナが、な”かな”かかわいい。
波瑠は最初はメガネでダサそうなルックスで波瑠と気づかないくらいだったが、メガネを外すと波瑠だった(笑)。auのCM”三太郎”の金太郎でコメディアンぶりを発揮する濱田岳だが、この映画でも演技派ぶりを見せている。

悟(濱田岳)と早紀(倉科カナ)のシーンで「キスしたことあるの?」と早紀に聞くと「そんな事を聞くと女性から嫌われるから言わないほうがいい」とたしなめられる。悟は、次に有里(波瑠)といちゃいちゃしているときに、ついうっかり、また聞いてしまうところがおかしい。


奥手の悟に対して有里のほうが経験が豊富なようで、有里(波瑠の意外な”衝撃シーン”のほか、強烈な一言が悟を打ちのめす。「いつまでも童○ですというようなブリーフでは、女性にモテないよ」だった(笑)。濱田岳と波瑠の”迫真の”シーンと言葉があるので、R-30か(笑)。

タイトルの「みなさん、さようなら」は、小学校の授業が終わった時に、生徒たちが声を揃えていう言葉。「せんせい、さようなら。みなさん、さようなら」から来ている。


チンピラヤクザや田中圭の悪党役が板についていた。

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