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映画「夜の人々」(原題:They Live by Night、1948、日本公開は1988年)を見る。ニコラス・レイ監督デビュー作。

映画「夜の人々」(原題:They Live by Night、1948、日本公開は1988年)を見る。原作はエドワード・アンダーソンの「Thieves Like Us」。監督はエリア・カザンの助監督だったニコラス・レイ。「理由なき反抗」で知られるニコラス・レイ監督デビュー作

「夜の人々」は純愛メロドラマの傑作であるとともにフイルム・ノワールとしても知られ、2013年「The Guardian」紙にて「フィルム・ノワールのトップ10」の1本に選ばれている。

劇中、ジャズシンガーのマリー・ブライアントがナイトクラブのシーンで「Your Red Wagon」を歌唱し、その楽曲名は映画の別タイトルにも使用されている。

主演はヒッチコックの「ロープ」の犯人役の気の弱い男を演じたファーリー・グレンジャー、「ベンハー」のティルザ役(ベンハーの妹)のキャシー・オドネル

<あらすじ>
不況の嵐がアメリカ全土に吹き荒れていた1930年代の南部、ミシシッピー。
16歳の時に人を殺し7年間刑務所に入っていたボウイ(ファーリー・グレンジャー)は、T=ダブ(ジェイ・C・フリッペン)、チカモウ(ハワード・ダ・シルヴァ)の仲間とともに脱獄した。

彼らの用意した隠れ家でキーチ(キャシー・オドネル)という娘と出会った。ボウイら3人はゼルトンで銀行強盗をした。

まずボウイが時計店に寄って高額紙幣を出して、釣銭がないので店主と一緒に銀行に両替えに行く。その時に銀行を偵察する。買った時計は、あとで、キーチにプレゼントした。

ボウイが運転手として待機し、二人が銀行に押し入って金を奪ってきた。車で逃走した後に車にガソリンをかけて燃やして別の車に乗り換えた。

やがて恋におちたボウイとキーチの2人は、仲間と別れ銀行強盗を働いては隠れ家に身をひそめ、愛をたしかめあう日々を過ごした。

貧困にあえぐ南部の民衆たちは、自分たちの社会への代弁者のように2人を温かく見守っていた。

しかし2人の幸福は長くは続かなかった。ボウイは何度目かの銀行襲撃のあと、モーテル経営のマティ(ヘレン・クレイグ)の通報により警官隊に包囲され、あえなく射殺されてしまうのだった。

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社会から疎外されたカップルが、そこから逃れようとして逃避行を続けながら犯罪を重ねるはめになりアウトローにおちてゆく姿を描く。ニューシネマの傑作の「俺たちに明日はない」の原型のような作品。

また、若い恋人たちの逃避行を描いたこの作品は、1974年にロバート・アルトマン監督によってリメイクされ「ボウイ&キーチ」として蘇ることになる。

<主な登場人物>
■ボウイ:ファーリー・グレンジャー…23歳の若者。16歳から7年間収監。仲間と脱獄を図る。大金を手に入れ、キーチとメキシコでの生活を夢見る。
■キーチ:キャシー・オドネル…モーブリーの娘。気むずかしそうだが、ボウイと知り合い、惹かれていく。
■ヘンリー”T=ダブ”マンスフィールド:ジェイ・C・フリッペン…ボウイとともに脱獄。銀行強盗などを首謀。
■チカモウ:ハワード・ダ・シルヴァ…脱獄仲間。 キーチの叔父。片目が義眼。
■モーブリー:ウィル・ライト…キーチの父親。
■歌手:マリー・ブライアント…酒場の人気ジャズシンガー。
■宝石商:ウィル・リー
■マティ:ヘレン・クレイグ…ティーダブの兄弟の妻。モーテル経営。

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蛇足ながら、この映画は、是枝裕和監督が「箱の中の羊」のインタビューの中で、印象に残る映画として「鳥」「黄金」などとともに挙げていた1本だったので見た。

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