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NHK夜ドラ「ミッドナイトタクシー」(1話15分・全32話)の第1話・2話を見る。

6月1日放送スタートのNHK夜ドラ「ミッドナイトタクシー」(1話15分・全32話)の第1話・2話を見る。昨年、向田邦子賞を28歳で最年少受賞した注目の脚本家・兵藤るりが書き下ろしたオリジナルストーリー。アマゾンプライム配信で見る。

東京で深夜タクシーのハンドルを握る主人公・蘭 象子(あららぎ しょうこ、(古川琴音)はミステリアスな雰囲気をまとったドライバー。彼女の車に乗った客は、心の殻を取り払われて素の本音を語り出す…。映画「偶然と想像」(2020、濱口竜介監督)のタクシー内の会話劇のような面白さがある。

<ep. 01>
象子(しょうこ、古川琴音)のタクシーに、常連客の八雲(中村蒼)があいみ(久保田紗友)という名の女性を連れて乗っている。プレイボーイの八雲はあいみを落とすのに必死。

彼が降りると、ともに30歳の誕生日という別の客・桃(恒松祐里)とユキ(さとうほなみ)が乗ってくる。桃は知り合ったばかりのユキに連絡先を書いた紙切れを渡すが、ユキは驚愕の行動に出る。

  レストランで、それぞれ偶然一人で誕生日用のショートケーキを食べていたが…。

 その後、タクシーに同乗し…。

<ep. 02>
ユキ(さとうほなみ)が「実は42歳」と打ち明け、年齢をごまかしていたことが明らかになる。干支が同じでてっきり同い年と思っていた桃(恒松祐里)は怒りつつも気を取り直し、ドライバーの提案で「限定時間だけ嘘を言える遊び」を行うことで打ち解け合う。

二人のやりとりを聞いていた象子(古川琴音)は、先ほど八雲からもらったトランプを使ってカウントダウンシートを作り「30歳まであと60日」とを書き加える―。

・・・
このドラマの主人公の設定がおもしろい。

主人公・蘭象子というキャラクターには、独特の人生が宿っている。アフリカで生まれ、北欧を経て日本へ移り住み、小学生の頃は自由奔放な母に捨てられるという経験を経て、母方の叔母・弥生に育てられた。

現在は深夜勤務専門のタクシードライバーとして後輩からも一目置かれる優秀な存在。30歳を前にしてそれまで意識してこなかった思いにとらわれるようになる。この象子の内的な変化もドラマの重要な軸となっている。

このドラマは一言で言えば、タクシー運転手と乗客同士、乗客と運転手との会話だけで成り立つ密室ドラマ。

実は「タクシー(車内)という密室会話劇」は意外と多い。
タクシー車内の会話が主軸の映画としては有名な「ナイト・オン・ザ・プラネット」(世界5都市のタクシー会話オムニバス。監督ジム・ジャームッシュ)がある。

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そのほか「タクシー・テヘラン」(ジャファル・パナヒ監督自身が運転手となり、乗客との会話で社会を描く)「コラテラル」(トム・クルーズの殺し屋と運転手の一夜。会話と緊張が車内中心に展開)、「ドライブ・イン・マンハッタン」などがある。

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また「タクシー運転手と乗客の関係性が軸」の映画としては「タクシードライバー」「TAXI NY」「タクシー」(リュック・ベッソン製作)のほか「パリ・タクシー」「TOKYOタクシー」などが記憶に新しい。

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