

映画「コンドル」(原題:THREE DAYS OF THE CONDOR、1975)を再見。CIA内部で起きている陰謀と、その渦中に放り込まれた男の逃走を描いたサスペンス・スリラー。知る人ぞ知る作品で、一部では高い評価を受けている作品でもある。
NYの「アメリカ文学史協会」が何者かに襲撃され、局員は皆殺しにされた。偶然、その現場に居合わせなかったため命拾いをしたコードネーム「コンドル」(ロバート・レッドフォード)はCIAと緊急連絡を取り落ち合うことにするが、その場所でコンドルを待っていたのは上司から向けられた銃口だった...。


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CIAの中に殺人もいとわない組織があって、CIA内部の人間が苦しめられるといった内容がやや複雑で先が読めない展開。
アメリカ文学史協会というのは、CIAの外郭団体で、新聞や文学、文書の名の付く物全てに隠された暗号を研究し、時には見付け出して報告する部署。
協会に勤めるターナー(ロバート・レッドフォード)が皆の昼食を買うため昼前に近所の売店へと出かけている間に惨事が起きる。3人組の襲撃者が協会内に侵入し、受付の女性を始め中にいた職員6人全員を銃殺してしまうのだ。ターナーもターゲットであったことは明らかだ。
ターナーが狙われることになったのは、ターナーが提出した資料が上層部にとって不都合な報告・情報だったからのようだ。
このあたりの銃による殺害は容赦がない。銃を持った男たちは強盗なのか、何が目的なのか見ていてわからない。
外出から戻ったターナーは協会内の惨状に気付き、急いで表の公衆電話からどこかに連絡を取る。
「CIA職員のターナーだ。暗号名はコンドル。ニューヨーク情報支部が襲撃された。」と伝える。
文学史協会というのは隠れ蓑であり実はアメリカの情報局CIAの支部だったということがわかる。
しかしターナーがいた支部は日常のメディアから情報を探り出すことが主な目的で、ターナーもあらゆる書籍を読んで暗号や情報ルートなどを探る仕事をしており、いわゆる工作員などとは無縁なものと思われていた。
ターナーが連絡を取った本部のヒギンズから、本部の課長だという人物と落ち合うよう指示を受ける。
会ったことのない課長と待ち合わせを不安だと主張するターナーに、ヒギンズはサムというターナーの知人が一緒に行くことを提案する。
その条件を了承して待ち合わせ場所に向かったターナーだが、課長のウィクスはターナーを見るなり発砲してきた。
ターナーは所持していた拳銃で咄嗟に撃ち返し、その場から逃げ去る。ターナーに撃たれ倒れこむウィクスにサムが駆け寄ろうとすると、ウィクスはサムを射殺する。
ターナーは本部のことが信じられなくなり、身を隠すため一般人に紛れようと考える。そこでターナーはたまたま入ったブティックにいたキャシーという女性を銃で脅し、彼女の車に乗ってアパートへと移動するのだが…。

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スリルとサスペンスとロマンスのある作品で、ロバート・レッドフォードとフェイ・ダナウエイの共演が見どころ。
フェイ・ダナウエイは様々な写真を撮り、壁に貼ってあるが、人物は映っておらず景色がモノクロで、静けさ、孤独を感じさせるものばかり。
そんなモノクロの静寂な写真と、レッドフォードとダナウエイのカラーによるラブシーンの映像の対比が美しい。

マックス・フォン・シド―が殺し屋を演じているが、不気味で不思議な空気感を漂わせている。殺しのプロで「いつ?」「どこで?」「なにを?」しか興味のない冷徹さがある。
<主な登場人物>
■ターナー/コンドル(暗号名):ロバート・レッドフォード…表の顔はニューヨークにあるアメリカ文学史協会の職員。実はCIA情報局の支部局員。暗号名は「コンドル」。
■キャシー:フェイ・ダナウェイ…ターナーが身を隠すために、利用することになった女性。キャシーとは偶然出会ったが、ターナーは彼女のアパートで今後の作戦を練ることになる。
■殺し屋:マックス・フォン・シドー…ターナーをつけ狙う殺し屋。背が高く異様な雰囲気を醸し出している。
■ヒギンズ:クリフ・ロバートソン…ターナーが連絡を取った、CIA本部の管理職員。本部のウィクス課長と待ち合わせするようターナーに指示をする。
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30日に都内で開催される「ワールド・シネマ・ライブ」の演奏の中で「追悼:ロバート・レッドフォード」の1曲として「追憶」「明日に向かって撃て!」とともにテーマ曲が演奏されるので再見した。
音楽はこちら(サントラ)
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