
Netflixドラマ「地獄に堕ちるわよ」(全9話)は、細木数子は大嫌いというほどハマるドラマだという。確かに!(笑)。ネットなどの分析によれば、いくつか理由があるという。
一つは、このドラマが「細木数子の裏の顔」を暴くというような自伝を書きあげるという作家のスタンスで描かれていること。視聴者は「やっぱりな」と思う。
一方で、テレビでのその高飛車で傲慢な物言いに反発していた視聴者も、幼いころの生きるか死ぬかのひもじい生活苦を体験していたことを知り、それをバネにして這い上がったことを知る。
何度も自殺を考えたといい「あんとき、死んだほうがよかった」と振り返るほどでもあるのだ。
そういった意味では、苦境のどん底から成り上がって、騙された男たちに復讐するという爽快感は味わえる。
<ついに数子の「運命の人」登場!>
第5話になって、初めてもう一人の主役が登場。細木数子が「運命の人」という人物だ。
細木がこれまで騙され過ぎてきた男達とは違って、同じヤクザの組長とはいえ、細木が唯一、大恋愛をすることになる男が登場する。

それが、江戸川一家の組長・堀田雅也(生田斗真)だった。堀田がキャバレーを訪れ、キャバレーの共同経営者の立場を奪っていた滝口組組長の滝口宗次郎(杉本哲太)を堀田の賭博場に招くのだ。
滝口にしてみたら、若造の堀田憎しで、賭場に参加。しかし、滝口は、自分の持つすべての現金をつぎ込むものの負けに負けてすべて失ってしまう。
堀田は、巻き上げた札束(数千万円)を堀口に「貸しますよ」差し出すと、堀口は、一発逆転を狙いすべて賭けて勝負に出るのだが…。
結果は、滝口の負け。
堀田は、キャバレーの経営の権利書を数子に渡す。滝口に貸した金の返済の代わりに権利書を手に入れたというのだ。数子は、滝口の仕返しなどを恐れたが、堀田は心配無用という。滝口は破門され破滅、地方のどこかに逃げたという。
数子は、堀口がなぜ自分をそこまで助けるのかと問うと、ライバルで極悪な滝口を追い出すために数子を利用したに過ぎないという。
現代(2005年)に場面は移り、小説を書くための取材で数子の家にいた小説家の魚澄美乃里(伊藤沙莉)は、「その後、堀田さんとはどうなったんですか?」と聞くと、数子は、感慨深そうに「結婚して、唯一愛した人だった」と述懐するのだった。



・・・
賭場のシーンなどが東映やくざ映画のようで圧巻。
数子が魚澄に「あなたの目標は何?」と問いただす。そして財布を見せてという。
魚澄が財布を差し出すと、3万円が入っていたが、たったこれだけと言いながら、おもむろに1万円札を2枚、ライターで燃やし始めるのだ。3枚目を燃やそうとすると「やめてください。このお金は今月の食費の一部です」と叫ぶ魚澄。

数子は、ボデイガードの男に「お金持ってきて」といい、3万円を魚澄に戻す。数子は「お金って何?」と問いかける。「欲望の対価でしょう。金さえ出せば男をおもちゃにできる。私は男に復讐しているの」だった。
そして、数子は魚澄をホストクラブに誘う。そこでは、魚澄は「お姫様」扱いで、シャンパンタワーと数十人の若い男たちのかけ声で盛り上がる。
散々飲まされ飲み過ぎた魚澄が翌日目覚めたのは、数子の家のベッドだった。最高級シャンパンであるドンペリ(1本50万円)を2本開けたわねと数子。
数子がきのうのことを覚えているかと魚澄に聞くと「男に復讐していると言っていませんでしたか」と魚澄。
「そんなこと言ったかしら」ととぼける数子。数子の部屋のキャビネット机の上には、数子と堀田との写真があり、数子がにこやかに笑う新婚カップルのような写真があった。

「堀田との写真はこの一枚だけ」という数子。

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