
ドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」(2025、第3話)は「庭先取引」(セリを通さず牧場主と買い手が直接交渉)がテーマだった。終盤、またしてもぐっとくるシーンがあり、このドラマ見逃せない。3話では加奈子(松本若菜)の零細牧場経営の苦悩と、栗須(妻夫木聡)が新たな競走馬を探す姿が描かれる。
加奈子の父・野崎剛史(木場勝己)は頑固一徹の人物で、セリ市を通さない「庭先取引」にこだわるも山王たちと決裂し、栗須は加奈子を通じて紹介された調教師・広中(安藤政信)の厩舎を訪ねるなど、物語が大きく動き出した。


新たな馬探しでは、有馬記念勝利を目指す山王耕造(佐藤浩市)と栗須は、北陵ファームのセリにかけられる馬を狙うが、ライバル椎名も同じ馬を狙っていることが判明し、競争が勃発。
栗須は新たな調教師探しに奔走する。加奈子の紹介で広中博の厩舎を訪ねる。
栗須は耕造の娘・百合子(関水渚)の誕生日パーティーで、京子(黒木瞳)から山王家と馬の深い関わりを聞かされる。
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かつて牧場と言えば北海道・日高牧場と言われ、名馬のシンボリルドルフ、テイエムオペラオーなどを輩出したが、今は個人経営の生産牧場は閉鎖に追い込まれ減少。
栗須や山王などが居酒屋で地元の関係者から「(日高牧場の多くは)生きるか死ぬかなんだよ、生活が」という現実に直面。
栗須(妻夫木聡)は野崎剛史(木場勝己)を山王(佐藤浩市)とともに再度訪問。剛史が「庭先取引」の提案額としては異例ともいえる高額の1億円を提示しているこだわりから、実際にハピネスを見るのが目的だった。
栗須は野崎に「勝つための希望が欲しいんです」と訴える。
野崎から「東京からやってきて希望だけよこせってか。勝つ気はあるのか?」と山王の本気度を試す質問をした。
山王は「おぉ、よく言った。よく言った。何年競馬をやってんだよ。バカにすんな。G1に勝つこと。有馬記念で勝つことしかない」ときっぱり。「必要なんだよ、あんたの馬が。勝つ勝負に乗らせてくれよ」。
一度は牧場をたたもうかと考えた野崎だったが勝つ意思を確認した山王にハピネスを預けることにした。
北陸ファームの1人勝ちの中で、山王は「北陸が勝つのは当たり前。日高の馬で人が驚いてくれなきゃおもしろくねえ。G1も獲る」と気迫を見せる。
実はその前に、山王が牧場でハピネスを見たときに、ハピネスが山王の元に近づいてきた姿を野崎と娘の加奈子は見ていた。

「臆病者のハピネスが(山王さんに)近づいている」と驚く野崎親子。
「あんな臆病者のハピネスが、あんなに近づいている」と驚いたのだった。馬も人を見極めるようだ(笑)。
山王は栗須に「馬の名前が決まったぞ。ホープでどうだ。ロイヤルホープ」だ。うーん、クール!

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年間約8,000頭のサラブレッドが誕生するが、頂点に立つ馬はほんのわずか。高額の馬で牧場で過ごす馬は一部で、全寮制の一貫校で過ごすようなスーパーエリートたち。
一定の年齢までに勝利を挙げられない馬は、地方競馬に回されたり、乗馬学校などに行くことになるのだ。加奈子によれば、最悪の場合は処分されることになるという。
<主な登場人物>
■栗須栄治(妻夫木聡): 山王の秘書兼競走馬の管理マネージャー。新たな競走馬と調教師を探す。
■山王耕造(佐藤浩市):人材会社のワンマン社長で、競馬事業も持つ馬主。
■野崎剛史(木場勝己):ノザキファームを娘と二人で経営。頑固。
■野崎加奈子(松本若菜): 縮小で厳しい牧場経営に悩む。
■広中博(安藤政信): 加奈子の紹介で栗須が訪ねる調教師。
■椎名(沢村一樹): 栗須のライバル。セリで、山王が食らいついてくることで、馬の価値を確信する。
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