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映画「新解釈・幕末伝」(福田雄一、2025)を見る。幕末の立役者は英雄かチャラい人物か。

映画「新解釈・幕末伝」(2025)をMOVIXさいたまにて鑑賞。幕末のヒーローを独自の解釈でコメディタッチで描いて面白い。「新解釈・三國志」で中国の「三國志」を独自のユーモアを交えた解釈で描いた福田雄一監督が、激動の時代・幕末を新たな切り口で描いた歴史エンタテインメント。

福田監督は、歴史上の偉人と称される人物像について、新解釈を加えて幕末の人物像を根底から覆すような切り口で娯楽映画を作ってしまった。

江戸時代の終わりから明治時代の始まりにかけての幕末を福田流の解釈で描くコメディー。今から150年前、日本の未来を変えるため、のちに幕末のヒーローと呼ばれる男・坂本龍馬西郷隆盛が立ち上がった。

革命的な出来事が繰り返される激動の時代を経て、物語はやがて260年続いた江戸幕府の終焉と、新しいニッポンの夜明けへとつながっていく。

そこには、誰も想像し得なかった、戦いと友情の物語があった…というストーリー。

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「幕末」の新解釈を講義する歴史学者として、市村正親語り部の役割を果たしている。歴史上の偉人と称される人物像について、新解釈を加えてコミカルに味付けしたところがユニーク。

坂本龍馬は幕末に「薩長同盟」を仲介して倒幕の道筋をつけ「大政奉還」を提言して江戸幕府を終わらせるきっかけを作り、日本を近代国家へ導いた立役者、というのが通説。

これが福田雄一監督の手にかかると「まあまあまあ」と間に入って仲介する人物として描かれ、何ごとにもふわふわしている性格。

西郷隆盛からは「我々は藩を背負っている政治家だが、それで、お前は何なの(何者)?」と質問されるおかしさ。「役職は窮屈だ」と言って自由人を強調する坂本龍馬

コンセプト茶屋」が登場し、現代の秋葉原メイドカフェの衣装で女性がつかつかと近づいてきて、メニューの注文を聞くのだ。おすすめは「赤飯玉子包み」だというと、龍馬は薩長の会談はそっちのけで、茶屋に入り浸ってしまう。

龍馬は貿易会社「亀山社中(のちの海援隊)」を設立し、世界と対等に渡り合える日本を目指し、新政府の基本構想「船中八策」を提唱するなど「志」「人脈」「行動力」を武器に日本を大きく変革した革命家。

元は船の中で考えたことから船中という言葉だったが、どこで考えようと関係ないということで「新政府綱領八策」と改名された。

船中八策も中身を考えたのは後藤象二朗であって、枠組みだけが坂本龍馬だということで象二朗と龍馬の言い争いのどちらも譲らずの口論バトルの面白さ。

劇場では、俳優たちのオーバーアクションに、くすくす笑いも漏れていた。劇場で見るか配信待ちか迷った作品だったが、劇場で見て正解だった。

<ストーリー>
冒頭、歴史学者・小石川二郎(市村正親)が語り始める。知られざる江戸時代幕府からの転換期に人気のある坂本龍馬西郷隆盛などの人物が登場するが、そうした人物は本当に英雄なのか、チャラい人物だったのか…と。

1800年代中期、260年続いた江戸時代は終わりを迎えようとしていた。日本の未来を変えるべく立ち上がったのは、のちに「幕末のヒーロー」と呼ばれる坂本龍馬西郷隆盛だった。

大きな時代の波とともに、数々の革命的な出来事が繰り返され、やがて明治という新たな時代が幕を開ける。その裏には、誰もが想像できなかった戦いと友情の物語があった。
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蛇足ながら上野にある西郷隆盛銅像の脇に犬がいるが、西郷が肥満であったことから、肥満解消するために犬と散歩することにしたという。

映画に登場するキーワード:
■「尊王攘夷(そんのうじょうい)」…天皇を尊び(尊王)、外国勢力を日本から追い払う(攘夷)という、幕末に広まった政治思想・運動。
■「船中八策(せんちゅうはっさく)…その内容は次の八つ。
  1、政権を朝廷に返すこと
  1、上下の議会を置き、すべて公論に基づいて政治を行う
    こと
  1、公卿・大名のほか世のすぐれた人材の中から顧問を選
   ぶこと
  1、新しく国家の基本になる法律(憲法)を定めること
  1、外国と新たに平等な条約を結び直すこと
  1、海軍の力を強めること
  1、親兵を設けて都を守ること
  1、金銀の比率や物の値段を外国と同じにするよう努め
   ること

幕末の志士坂本龍馬が慶応3年(1867年)に土佐藩船「夕顔」で長崎から上洛する際、後藤象二郎に示したとされる新国家体制の基本構想。

大政奉還明治新政府の基本方針に大きな影響を与えた(ただし、近年は龍馬の構想自体はあったものの、文書としての存在には疑問視する説も有力:Wiki)。

出演は福田監督作品でおなじみのムロツヨシ佐藤二朗のほか、山田孝之広瀬アリス渡部篤郎、岩田剛典、松山ケンイチ染谷将太ら豪華キャストが集結した。

豪華俳優陣の共演(競演)が見どころで、中でも佐藤二朗西郷隆盛が圧巻。自身のことを「隆盛は…」と語り、常に落ち着き払っているおかしさ。

<主な登場人物>
ムロツヨシ: 坂本龍馬…日本の夜明けに奔走した幕末の志士。“まあまあ”と間を取り持つ人物。
佐藤二朗: 西郷隆盛…一人称は「隆盛」。口癖は「でごわす」。質実剛健を地で行く人。
広瀬アリス: おりょう寺田屋という宿屋で入浴中、幕府の役人の襲撃に気付いて龍馬を助けた、というしごできの妻。
岩田剛典: 岡田以蔵…“人斬り以蔵”の異名をとるが超有名なアブナイ人。ただ女子(おなご)にはたじたじ。
山田孝之: 桂小五郎長州藩。生き残り戦略の達人。
松山ケンイチ: 土方歳三近藤勇の右腕として組織を支えたが、近藤を上手にコントロールし、時には悪役も引き受けて組織を固める裏ボス。
矢本悠馬: 大久保利通…事実上初の内閣総理大臣。偉い人になりたがっていた人物。
染谷将太: 三吉慎蔵…龍馬の盟友。竜馬の危ない計画にいつも巻き込まれては、なんだかんだで最後まで付き合う。
勝地涼: 徳川慶喜…徳川家歴代最後の征夷大将軍。代々受け継いだ徳川家の暖簾を畳むことになった。責任重大な最終回を任された。
倉悠貴: 沖田総司新撰組一番隊組長及び撃剣師範。華麗な剣技で敵をバッタバッタとなぎ倒す天才的な剣術の使い手。
山下美月: くノ一…京都の「コンセプト茶屋」の店員。くの一のコスプレをしている。
賀来賢人: 後藤象二郎徳川慶喜大政奉還を説いた。龍馬の無茶な計画に乗り、とんでもない要求を将軍に話に行った。
小手伸也: 近藤勇新撰組局長。組の隊士の中でも第一線で活躍したが、実はケチ。土方に「がんばれ!」と言われて局長を引き受けた。
高橋克実: 吉田松陰…学者。私塾「松下村塾」を主宰。未来を託せる「危ない天才」を次々と生み出した教育界のイノベーター。
渡部篤郎勝海舟…龍馬と師弟関係にあり、幕末から明治時代にかけて活躍した政治家。ひょっこり現れた龍馬の才能を見抜き覚醒させたメンター。
市村正親: 語り部/小石川二郎…幕末時代を専門に研究し“新解釈”を講義する歴史学者語り部として観客に知られざる江戸時代の幕末=“新解釈”を講義する。

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