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映画「ゲット・ショーティ」(Get Shorty, 1995):マニアックな映画ネタが満載の犯罪コメディ。

映画「ゲット・ショーティ」(Get Shorty, 1995):マニアックな映画ネタが満載の犯罪コメディ。主演は前年の「パルプ・フィクション」で低迷を脱したジョン・トラヴォルタ。トラヴォルタは今作でゴールデングローブ賞主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門)を受賞。

共演は「許されざる者」のジーン・ハックマン、「ザ・シークレット・サービス」のレネ・ルッソ、「ツインズ」のダニー・デヴィート、「ミッドナイト・ラン」のデニス・ファリーナ、「殺したい女」のベット・ミドラー(クレジットなし)など。

マイアミの高利貸しの取り立て屋が逃げた借金男を追ううちに、ハリウッドの映画業界に迷い込み、そこで映画製作の才能を発揮してしまう…というブラックな「業界風刺コメディ」。

<ストーリー>
マイアミの取立屋、チリ・パーマー(ジョン・トラヴォルタ)は、「セルピコ」でアル・パチーノが着ていたのと同じ革のコートを持つほどの映画好き。

ハリウッドの二流プロデューサー ハリー・ジム(ジーン・ハックマン)に出会ったチリ・パーマーは、持ち込まれた“実話ネタ”を映画化しようと画策。

ところが映画の権利を巡って、ギャング、ライバル・プロデューサー、スター俳優などが入り乱れ、金と虚栄心が飛び交う騒動に発展。

しかしチリは、もともと脅しと交渉のプロで、その腕前を映画製作にも応用し、最後は映画が本当に動き始め、彼自身もハリウッドで成功の道へ進む──という痛快な展開になる。

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映画にまつわる小ネタのオンパレードは面白い。
トラボルタのクールで皮肉な笑いがイキイキしていた。人気俳優の座を得ているマーティン・ウィア(ダニー・デヴィ―ト)に対して「背が低く、メル・ギブソンにはなれない」と皮肉を飛ばす。

ハリウッド業界を風刺した映画業界ネタと俳優本人への小ネタが随所に登場するなどが面白い。

主人公チリ・パーマー(ジョン・トラボルタ)は、映画の知識も豊富な映画マニア。例えば、映画のプロデューサーに「アル・パチーノはいい。ギャング役がハマる」と語る場面があるが「パチーノなんて来るわけない」という「ハリウッドあるある」の皮肉が込められている。

作中の映画スター、マーティン・ウィアー(ダニー・デヴィート)が、ハリウッドのトップ俳優としての位置づけを説明されるときに、比較対象としてメル・ギブソンが登場する。

マーティンが「メル・ギブソン級の俳優」を自称するが、マーティンはチリの企画に出演したがっており、その際にプロデューサーやエージェントたちは「メル・ギブソン並みに有名なんだからギャラは高いぞ」といった発言をする。

チリは、ダニー・デヴィートギブソンとはまったく違うタイプ(身長が低く、ギブソンにはなれない)というズレで笑わせる。

原作のエルモア・レナードは、ハリウッドのスターシステムやギャング映画のテンプレを茶化した作品を書いたため、映画版でもスターの名前は実在の業界ネタとして登場する。

小道具では、空港のコインロッカーと鍵がうまく使われている。ロッカーの番号(C-18)が犯罪(麻薬売買資金)の受け渡し場所に利用されていると当局(麻薬取締官など)から目を付けられていて、数人が近辺で見張っていた。チリはいざという時の反応を見るためあることを思いつく。

C-18の隣のロッカー、C-17に鞄を預けるよう見知らぬ若者にチップを渡して頼む。鍵を受け取った後、チリがわざとC-18のロッカーの前で、鍵をガチガチと開けようとする。

すると、見張っていた捜査官ら数人が駆け寄ってきて、署に連れていかれ、取り調べを受けるのだった。鍵の1番違いで釈放はされるが…。

その後、本物のC-18の鍵を持ったレイが金を受け取りに空港に現れると、レイは麻薬取締官たちに逮捕された。

追い詰められたレイが拳銃を構えた瞬間…「カット!」の声。
ここは「ラブジョイ」から「ゲット・ショーティ」と改題された映画の撮影スタジオだった。ハリーやカレン、ピーターに囲まれたチリも満足げだった。(「スティング」や「蒲田行進曲」のような幕切れだった)。

<主な登場人物>
■チリ・パーマー:ジョン・トラボルタ…高利貸しの取り立て屋。冷静沈着で、脅しの才能と交渉力に長けている。大の映画好き。
■ハリー・ジム:ジーン・ハックマン…売れないB級プロデューサー。才能は微妙だが夢だけは大きい。チリに振り回されつつ、映画を作りたい一心で右往左往する。
■カレン・フロレス:レネ・ルッソ…女優。ハリーの恋人。映画業界に嫌気がさしつつもチリの真っ直ぐさに惹かれる。
■ボー・ガトレット:デルロイ・リンドー…リムジン社のボス。
■ベアー:ジェームズ・ガンドルフィーニ…ボーの手下。麻薬を売買に手を染めている。
■マーティン・ウィア:ダニー・デヴィート…人気俳優。わがままでプライドが高いが、チリの映画企画に興味を持つ。
■レイ・“ボーンズ”・バルボーニ:デニス・ファリナ…おっちょこちょいだが危険。映画の権利を巡ってチリと対立する。

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