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映画「TOKYOタクシー」(2025)を見る。山田洋次監督、91作目。

 

映画「TOKYOタクシー」(2025)は山田洋次監督の91本目の作品。仏映画「パリタクシー」(2023)が原作で、監督によると、多くの観客に受け入れてもらえる、笑顔になってもらえるものを作ることが大切だと考え、舞台を東京に移して撮ったという。

タクシー運転手と乗客の心の通い合いを、喜びと悲しみを絶妙に配分して描いている。ジェシカ・タンディの老女とモーガン・フリーマンの運転手の掛け合いが印象的だった「ドライビングMissデイジー」を彷彿とさせる。

心臓にペースメーカーを入れている85歳のマダム(倍賞千恵子)が、終活で終の棲家となる老人ホームに行くまでの間、都内や横浜の思い出の地をタクシー運転手(木村拓哉)とともに訪れる1日が描かれる。

85歳のすみれには壮絶な過去があったが、すみれの若いころを蒼井優が演じている。そこには想像を絶する衝撃的な事実があったこと明かされる。出演は山田組の蒼井優笹野高史らのほか、優香、小林稔侍、迫田孝也マキタスポーツほか。

挿入歌は「星屑の町」(三橋美智也:♪両手を回して 帰ろ 揺れながら 涙の中を たったひとりで🎵)と倍賞千恵子が口ずさむ「とても静かな夜だから」。

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タクシー運転手の宇佐美浩二(木村拓哉)は、85歳の高野すみれ(倍賞千恵子)を東京・柴又から神奈川の葉山にある高齢者施設まで送ることになった。

すみれの「東京の見納めに、いくつか寄ってみたいところがある」という頼みを受けた宇佐美は、すみれの指示で各地へタクシーを走らせる。 

旅を共にするうち、次第に心を許したすみれから語られたのは、彼女の意外な過去だった。タクシーの運転手と客として偶然出会った2人の心、そして人生が大きく動き始める。

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タクシーの中のシーンは、ロケではなく、270度LEDウォールで囲われたスタジオの中で撮影された。木村拓哉もテレビ番組で「実は外で運転していないんですよ」と明かしていた(笑)。タクシー運転手との待ち合わせが「柴又帝釈天」前というのは遊び心。

客であるすみれが、運転手に「不愛想ね。笑うといい男なのに」。運転手が一時停止を怠り、パトカーに呼び止められると、すみれは「心臓が悪くて、病院に急いでいたの。許して」と見逃してもらう。すみれは「私って女優になれるかしら」。

すみれが若いころの60年前は、DVという言葉もなく、夫が家族を殴るというのがよくあったが、息子にも暴力を働いていたことを知り、鉄槌を下していた(言葉にはできない)。

そのほか、さまざまな人生の苦節の歩みが語られていた。

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映画撮影時、山田洋次監督は93歳。クリント・イーストウッドとともに90代でも毎年1本のペースで映画を撮り続け、縁起でもないがこれが遺作となることもありうるので、見続けていきたい。キムタクはいつものキムタクというのは変わらなかった。

設定として、タクシー運転手と1日過ごしただけで、いくらなんでも○○を残す…というのは現実にはあり得ない。予定調和すぎる。

<主な登場人物>
■高野すみれ:倍賞千恵子…85歳のマダム。東京での人生を振り返りながら“見納めの旅”をタクシーで行うため、東京・柴又から神奈川・葉山にある高齢者施設までのタクシーを依頼。途中、思い出の地をタクシーで巡る。隠された壮絶な過去を持つ。
■宇佐美浩二:木村拓哉…個人タクシー運転手。娘の入学金や車検代、家賃の更新料などの支払いに追われ、家計に苦労している。
■宇佐美薫:優香…浩二の妻。娘の進学など経済のやりくりに悩む。

■宇佐美奈菜:中島瑠菜…浩二と薫の娘。中学三年生。推薦で私立の付属音楽高校に内定。

■若き日のすみれ:蒼井優…在日二世の恋人ヨンギが帰国。お腹に子供。のちに小川と再婚。


キム・ヨンギイ・ジュニョン…在日2世。すみれの初恋の相手。祖国の国家事業に携わると帰国。

■高野信子: 神野三鈴…すみれの母。喫茶店を経営し、女手一つですみれを育てる。 

■勇:木村優来…すみれの息子。すみれの夫から虐待を受け、背中があざだらけ。

■小川毅:迫田孝也…すみれの夫。結婚後に態度が豹変し、妻と連れ子に暴力を振るう最低男。

■阿部誠一郎:笹野高史…すみれの就活を担当する司法書士

■裁判長:マキタスポーツ…被告人のすみれに名前を聞く。すみれが現姓の「小川」と名乗らないことに顔をしかめる。

■レストラン客のおじいさん:小林稔侍…孫や家族に誕生日祝いをしてもらう。

■施設スタッフ:北山雅康…すみれが入所する高齢者施設のスタッフ。

 

<映画の完成まで>松竹が2025年1月23日にラインナップ発表会を開き「TOKYOタクシー」の製作を正式発表。 撮影開始(クランクイン): 2025年2月。 撮影終了(クランクアップ): 4月。2025年11月21日全国公開に先駆けて東京国際映画祭で「センターピース作品」として上映された。

www.youtube.com

MOVIX さいたまにて鑑賞(11月29日、10:30の回、シニア料金1,400円←いつのまにか100円値上がり)。

 

 

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