
映画「iHostage」(2025、Netflix)を見る。2022年にオランダ・アムステルダムのライチェ広場にあるアップルストアで実際に発生した人質事件という実話ベースの犯罪スリラー。
実話がもとになった映画というのは、なかなかドラマチックに脚色はできないので、単に事件を忠実に再現したりドキュメンタリー風にしただけで深みがないことが多い。
ただ、立て籠り犯の男は交渉人を要求し、その駆け引き、やりとりがスリリングではある。人質が、薬を服用していて、水が欲しいというと、警察に犯人の男が水を要求するが、ロボットが届けるのだ。爆弾を体に巻いて倒れた犯人をチェックするのもロボットだった。
アップルストアは閉店の9時になると自動的に電気が消え、店内の音楽も止まる。そのコントロールはアメリカのアップルでなければ操作できないという。そのあたりは見どころだ。


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アムステルダムの中心部、象徴的なガラス張りのアップルストアが、ある日突然、戦慄の舞台と化す。
銃で武装した迷彩服の男(スフィアン・ムスリー)が店内に侵入し、銃で威嚇して、買い物客や従業員を人質に取る立てこもり事件が発生。
偶然AirPodsを求めていたブルカリアから来たイリアン(アドミール・セホヴィッチ)も、事件に巻き込まれた。イリアンは店の一番奥にいたため逃げそびれてひとり取り残されてしまう。犯人はイリアンの手を後ろ手に結束バンドでしばって彼を人質に取った。
犯人は体に爆発物らしきものを装着し、警官に「交渉人」を呼べと要求。警察内ではすぐに特別本部が組織され、非番だった警察官も次々と呼び出され、捜査に加わることになった。
指令室に交渉人のリン(ルス・ハーフェコート)が到着。早速、男と交渉を始めた。男はリンに、これまでこの国の社会や政府、司法が自分をいかにひどく扱ってきたかということを語り、2億ユーロの暗号通貨と明確な逃走経路を用意するよう要求した。
交渉人が必死の説得を試みる一方、特殊部隊は突入のタイミングを計る。店内に潜む人々、そして犯人と対峙せざるを得なくなったイリアンの心理戦が始まる。
そのころ、アップルストアの周りには大勢のSWATと爆弾処理班が現場周辺に急行。空にはヘリコプター、付近のビルからは狙撃銃が構えられる物々しさ。
この時、警察は新たな事実を知る。店の二階に40名ほどの人が取り残されており、さらに従業員のミンガス(エマヌエル・オヘネ・ボアフォ)を含む4名が鍵のかかる備品庫に隠れていることがわかった。
犯人はまだそのことに気づいておらず、知られる前に彼らを救出する必要があった。
交渉人リンは男との会話の中で、彼の信頼を勝ち取り、彼がアマルという名であることを聞き出す。警察は犯人の身元を割り出すことに成功。アマルについて調べるとは前科があり、精神疾患の疑いがあった。
膠着状態が続く中、備品庫に隠れていた中年の女性が胸をさすりながら苦しみ始めた。ここに彼らが隠れていることを犯人が知れば大ごとになる。
だが、このまま放っておくわけにはいかない。ミンガスから連絡を受けた警官たちの間に緊張が走るのだが…。
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タイトルの「i」はアップル製品でおなじみ(iphone)だは「Hostage(人質)」の前に「i」をつけた理由は、途中でわかる。
ハラハラドキドキというサスペンスはないが、オランダ発の佳作と言えそう。Netflixのオリジナルはオランダ語のようだが英語の吹き替え版で見た。
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